筑紫の国から『花つくし日記』

福岡から情報発信の山野草・庭の花などをテーマにしたブログです。
お花紹介は九州に咲く季節の花がメインですよ。

三椏(みつまた)/万葉名:三枝(さきくさ)  花期:3月 2024年

2024年03月02日 | 21.万葉の花

三椏(みつまた)
三枝(さきくさ)が何なのかははっきりしていません。
三椏(みつまた)、福寿草(ふくじゅそう)、沈丁花(じんちょうげ)などの説があります。

万葉の時代は、「三枝(さきくさ)」と呼ばれています。

【万葉集 10-1895 柿本人麻呂歌集より】
春されば  まづ三枝(さきくさ)の  幸(さき)くあらば
                     後(のち)にも逢はむな   恋ひそ我妹(わぎも)


【意味】春にまず咲くサキクサの  〈幸(さき)く〉元気でいたならば
    またのちにでも逢いましょう  恋しがるなよわが妻よ

 ※「春さればまづ三枝の」〈幸く〉を導く序詞。
 ※「三枝」茎・枝が三つに分かれている植物。
                         ヤマユリ、ミツマタ、ジンチョウゲなど諸説あり。
 ※「幸くあらば」無事であったら。
 ※「な恋ひそ」〈な~そ〉禁止。


万葉集には、植物を詠んだ歌が約千五百首もあるんだそうです。
万葉に読まれた植物と歌を少しですが、紹介したいと思っています。

コメント
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