お客様

里山にはときたま客人がお見えになりますが、客犬となると殆ど来たことが無いですね。
以前、横浜から来たのと近くのさくらちゃんが脱走してビスケット狙いで来たくらいですかね。

あッ、それともう一方いらっしゃいました。
散歩の途中で突然向うから歩いて来たセッターみたいな子が居ました。
もの凄く尻尾を振りながら仰向けになり、お腹を見せて服従のポーズです。
リードは無くて首の所には黄色い四角な物をつけていました。

どう見ても人懐っこいので野犬ではありません。
首の周りをよく調べると住所と電話番号が書いてありました。
多分迷子になったんでしょうね。
割りと近所みたいなので電話して知らせてあげました。

飼主は驚いてそしてもの凄く喜んだようで直に迎えに行きますと言って何度もお礼を言っていました。
話しによりますと、山を一つ越えた向こう側で猟をしてて深追いし、
いくら呼んでも帰ってこず仕方ないので帰って来たということです。
それから３、４日は日が経っていたそうです。
その猟犬の女の子は、何日も食べずに山を越えてきたのか道を迂回して来たのか、
どちらにしろ住んでいた所に近い方角へ歩いて来たのでした。
帰巣本能が働いたんでしょうか。

途中で野犬や事故にも遭わず、
無事とても優しい人間に辿り着いて思わずほっとして服従のポーズを取ったんですね。
思わずこちらも愛しくなり抱いてやりたくなりました。

飼主さんが来るまで里山の家へ連れて帰り、餌と水を与えました。
それはそれは、ガツガツと食べまくりました。
そしてすっかり落ち着いてなんだか里山の子みたいに寛いでいました。
しばらくして飼主さんが来て、何度も礼を言いながら連れて帰って行きました。
しばしの間でしたが、分かれるのがちょっぴり悲しかったです。

今回のお客様はヨーキーのチャッピーくんです。
里山では常連で悪友の飼い犬です。
何分久し振りの客犬なので、
客犬の身体中の匂いを嗅ぎまわったり嘗め回るのでちょっとビックリしていました。
そして思わずお土産を２、３個落としてくれました。

どうもオイラは愛情が強過ぎて、犬にも人にも強烈にスキンシップで接しないと気が済まないのです。
そんな訳で・・（ちょっと北の国から風？）
ワンにも人にもちょっとウザッタがられます。

でも、懲りずにまたおこしやす。
お待ちしておりまぁ～す。