ハナミズキの花だより、鳥だより

山野草や野鳥に出会えた喜びを絵日記風につづります。

凌霄花に思う  ~ 残暑お見舞い ~

2019年08月13日 | みんなの花図鑑

この花はいつも『力』をくれる
不思議と気力が満たされるのを覚える

強い真夏の日差しに
臆することなく身を晒し
燦々と輝く凌霄花よ

鮮やかな花びらの色彩は
君の生命の強さの源

真夏の熱波を
幾枚の強靭な葉群が
したたかに吸収し
より高く空に蔓を伸ばす



境内に凌霄花が
今を盛りに咲いている



凌霄花には幸せな風景がよく似合う
花に耳を寄せると
晴れやかなファンファーレの調べと
幸せな会話が私には聞こえる



比企が谷戸の妙本寺から小町通りを抜け
巨福呂坂のトンネルをくぐる

『暑い』、『熱い』、昼下がり

やがて北鎌倉の建長寺
三門が見える
『涼しさ』と『冷たさ』を求め
静かな古都のオアシスに入る

鎌倉野菜のエキスが溶け込んだお冷やが嬉しい



苔に見立てた抹茶を
ふんだんに振りかけたアイスで
火照った体をリセット

お冷やが喉に優しい



残暑お見舞い申し上げます
           令和元年 盛夏
         ハナミズキ

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ハマユウの咲く浜 ~ 茅ヶ崎の海岸から ~

2019年07月24日 | みんなの花図鑑

 

烏帽子岩が見える

浜を滑る波の音が聞こえる

波音のテンポで流れる午後のひと時

 

波打ち際の散歩を楽しむ人

茅ヶ崎の海はもう夏の色

 

 

砂浜のみちでハマユウの白い花が

夏の訪れを告げている

 

《ハマユウ》

ヒガンバナ科/ハマオモト属/多年草

 

 

夏の花、ハマユウの花言葉は

どこか遠くへ、清潔、あなたを信じます

 

茅ヶ崎の海にお似合いの花言葉です

 

 

カリフラワー似の白くて小さな花が

つやつやした葉が広がる間から顔を出している

 

《ハマボウフウ》

セリ科/ハマボウフウ属/多年草

 

 

《コウボウムギ》

カヤツリグサ科/スゲ属/多年草

 

少し伸びた茎の先に大麦のような穂がつくのが雄花

雌花は雄花より太い穂を出す

 

春に花茎を伸ばし海岸に春の訪れを告げる植物

この時期実を結んだ穂は束子のようでユーモラス

 

蜃気楼?

宙に浮かんで見える江の島

 

 

《ハマゴウ》

シソ科/ハマゴウ属/匍匐性小低木

 

広い砂浜に小さな群落をつくり

青紫の花をたくさん咲かせているのに

散歩の人から注目されることもなく

静かに夏の日差しを受けている

 

 

 

西の風にセールをはらませ

波の上を滑走するウィンド・サーファー

潮の流れと風は友

そして向かう先は烏帽子岩かな

よーそろ、よーそろ

 

 

梅雨明けはもう秒読みに入っている

カラッとした今日の潮風は爽快

熱い夏が待ち遠しいですね

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夏を涼しく ~ 水面に咲く花たち ~ 

2019年07月12日 | みんなの花図鑑

今年も夏至が過ぎて

蓮始開(はすはじめてひらく)の候に

 

海岸には海の家が並び

カラリとした青空や

涼気を誘う水辺が恋しくなるころ

 

梅雨の合間の晴れた日は

水面に咲く睡蓮を見るのがお勧めです

 

 

県立大船フラワーセンターの睡蓮の池

水辺の憩いに涼しさを与えてくれる

 

 

朝に目覚めて宵に睡るところから

睡る蓮、『睡蓮』

 

未の刻に目覚める

ヒツジクサの名の品種もある

 

水面にも自らの姿を映して

静かに美しさを際立たせている

 

 

熱帯性睡蓮のクリント・ブライアント

蕊の周りが妖しげに発光しているようにも見える

 

 

かつて訪れた陶板の世界の名画が楽しめる美術館

 

館内のモネの池の睡蓮

池のカラータイルが花を引き立て

花も葉も一つになって美しい

 

 

鎌倉の岐れ路の

レストランで見かけた

白い水草の花

 

オオカナダモ

トチカガミ科/オオカナダモ属/外来種

 

 

ハート形の葉が可愛い

黄色の花はアサザ 

ミツガシワ科/アサザ属/多年草

 

 

最近は湘南乃風の『睡蓮花』の歌で

太陽の花と言えば睡蓮の花をイメージする若い人が大勢いるようですね

 

「太陽の花は向日葵」と答えるのは昭和の私だけ...

 

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小出川のあじさい ~ 梅雨の晴れ間に ~

2019年07月02日 | みんなの花図鑑

 

雨が止みかけたタイミングを見計らい

小雨に濡れる紫陽花を観ようと

いつもの小出川に

 

あれよあれよという間に

梅雨の合間の晴れ間が現れました

 

植えたばかりの苗が並ぶ水田

遠くは湘南平の小高い山並み

富士箱根は雲の中

河津桜の下に雨あがりの紫陽花の道が続きます

雨が止んだばかりで人影はなく

むくどり達が草むらの餌を啄んでいるばかり

紫陽花は別名『四葩(よひら)』

四葩の花は雨を引き立て役にして

梅雨に輝きます

 

川面にも白い雲間から青空が覗く

青空は希望で

白い雲は夢

つかの間の梅雨の合間の雨あがり

燕が希望と夢を追いかけ飛んでいる

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晴れの日の花しょうぶ 〜 薬師池公園にて 〜

2019年06月18日 | みんなの花図鑑

 

すくっと伸びた花茎の先に

絹のような花びらの花を付け

鮮やかな色彩を放っています

 

晴れの日の花しょうぶを映す水面に

緑の風が渡ります

百花繚乱

どの花もきらきらとしてまばゆい

 

水車の音が聞こえて来そうな

長閑な昼下がり

紫陽花の花が舞台の後ろで

静かに控えています 

この美しい花しょうぶが見れるのも

花摘み娘さんのお手入れのお陰です

花摘み娘さんが近づいても

カルガモのつがいは動かない

優しく静かに傍を通ります

それはとっても仲良しの証し

 

茶店の藤棚に吊下げられた風鈴が

ちりりん、ちりりん、と

初夏の風に揺れながら奏でます

みん花友のattsu1さんの

ブログを拝見して

花しょうぶと花摘み娘さんの

素敵な風景を

どうしても見たくなり

とうとうお出かけしました

 

昔はきっと当たり前の様に

目にすることが出来た

古き良き日本の風景の一つ

 

美しい初夏のひとコマを

味わうことが出来ました

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高尾山のセッコク

2019年06月12日 | みんなの花図鑑

高尾山の谷に立つ杉の枝に

華やかに白い花を咲かせるセッコク

花はいい香りがするのですが

さすがにここまでは届かない

セッコク

ラン科/セッコク属/多年草

永い年月を懸けてセッコクの里を築き

いつしか少し離れた枝にも

新しい村を飛び石状に創り

次の世代にバトンを繋ぐ

 新しい株は数年かけて

初めての花を咲かせる 

 

静かな高尾の

セッコクの国盗り物語り

 淡いピンクの花は艶やか

白が若武者ならピンクは姫 

気をつけて谷の杉を見ながら

山道を歩かないと

見過ごしてしまいがち

道から少し離れた杉の

目線より上の枝で

見つけることが出来ます

この日は可愛い小学生達のパーティが

元気よく挨拶してくれました

 

そして、

三浦海岸で出会えなかった

アサギマダラに

三度も遭遇する幸運に

恵まれる山行でした  ^^

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三浦海岸のスナビキソウ

2019年06月04日 | みんなの花図鑑

神奈川県絶滅危惧種に指定のスナビキソウ
かつては湘南海岸でも繁殖していましたが
今は三浦海岸の限られた砂浜でしか
見ることができません

三浦海岸は三浦市と横須賀市にまたがる
県下では湘南海岸に次ぐ海水浴場

でも、スナビキソウの咲く浜辺は
名前も道も地図に載っていない
隠れ里的な浜辺のようです





途中、道を見失いそうになりながらも無事浜辺に

真夏日のような気温
強い陽ざしのもと
白い花を涼しげに咲かせていました

《 スナビキソウ 》

ムラサキ科/キダチルリソウ属/多年草
種子は海の流れに運ばれ砂浜で繁殖する

あなたは何処から来たのですか











この日は一時間以上
アサギマダラが現れるのを
待っていましたが
待ち人来たらず

スナビキソウの甘い香りを
クンクンしてから浜辺を後にしました

隣の海岸にはハマボッスの群落が



ハマヒルガオも



ミヤコグサも



ノイバラも
いっぱい咲いていましたが
アサギマダラの姿はありません



でもハマエンドウにはミツバチが



ハマダイコンにはモンシロチョウが
吸蜜に訪れていました



キャベツ畑の広がる向こう側は
大河の様に見える浦賀水道と
房総半島の山並みがすぐそこに見えます



甘くて瑞瑞しい三浦スイカの花
花柄が長いのは美人の証し
夏にお会いしましょうね



茅ヶ崎ではアサギマダラを目撃していたので
三浦海岸で会えるのを楽しみにしていました

この日は気温が昇りすぎで
アサギマダラは北上したのでしょうか
スナビキソウの上で乱舞するところを
見たかったのですが
またのお楽しみとなりました

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初夏の薫り

2019年05月25日 | みんなの花図鑑

里山の林の道

若葉の光沢がまばゆく

木漏れ日が目に優しい

風に乗って甘く爽やかで

微かな薫りが届く

さて、何の薫りか

 

薫りの来る方向に視線を向ける

そこには白い小さな花が

沢山咲いていた

薫りの主はエゴノキか

 

薫りを言葉で伝えるのは難しいから

『初夏の薫り』とでも

長い花柄の先で白い花が揺れている

三夏の始め

野原に咲く花は

ニワゼキショウ、ユウゲショウ、ブタナたち 

《ニワゼキショウ》

アヤメ科/ニワゼキショウ属/一年草

 

花言葉は繁栄、豊かな感情、愛らしい人

花言葉がぴったりで頷ける

《ユウゲショウ》

アカバナ科/マツヨイグサ属/多年草

 

振り向かないで...

《ブタナ》

キク科/エゾコウゾリナ属/多年草

 

別名タンポポモドキ、頭花はよく似ています

数本に分かれた花茎は長く直立し茎先に黄色の花

遠目には宙に浮いて見える

風に揺れる様は不思議な趣きがある

野鳥の水浴びはお腹が半分ほど浸かる位の

いわゆる、じゃぶじゃぶプール

頭・顔を半分ほど水に浸けると同時に

頭は水中で左右に高速反転

羽は軽く畳んで水を打つ

大体これが野鳥の水浴びもしくは行水の作法

ところが、このヤマガラくん(or さん)はとても大胆なポーズ

勢いあまって引っくり返ってしまったのか

上向き姿勢で水浴びを楽しんでいる様子

 

そんなに楽しいの

森のキビタキのカップル

彼は水場で彼女を呼んでいます

周りを警戒しているのか彼女は近くの枝でじっと動かない

やむなく彼は彼女の元へ

そして何処かへと去って行きました

スズメのつがいは仲良く水浴び

メジロの萌黄色の羽も

陽ざしの下の新緑も

初夏の彩り

小出川の方角からアオサギが飛んで来ました

遠く木の頂きで羽を休ませ

谷戸の池の方向を眺めている

風薫り梢を渉る

午後の野鳥たちの里山の杜

 

エゴノキ

エゴノキ科/エゴノキ属/Japanese snowbell

英名が詩的でお洒落

 

長い花柄の先に下向きに咲く

まるで音符が並んでいるよう

風が吹くたびに

初夏のメロディを奏でる

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小出川佳景

2019年05月07日 | みんなの花図鑑

富士、箱根、丹沢を

春霞みが淡く包み

山並みとの境が朧げな空高くで

雲雀さえずる朝

からし菜の堤を歩く

 

【セイヨウカラシナ】

アブラナ科/アブラナ属

 

水温む川で水鳥が遊び

からし菜が微笑む

 

水鏡に映るからし菜と水鳥のとり合わせ

大好きな風景の一つです

 

《 バン 》

ツル目/クイナ科

茅ヶ崎では夏場は見かけない

 

 

《 コサギ 》

コウノトリ目/サギ科

留鳥

後頭の冠羽が美しく靡く

 

 

そよそよと吹く風に

木の葉が舞うように流されながらも

互いに寄り添い

からし菜に集う

 

 

かつてはタゲリが餌を啄んでいた田にれんげの花

日本の農村の原風景を見ているようです

 

【ムラサキケマンとオオバン】

《ムラサキケマン》

ケシ科/キケマン属

 

《 オオバン 》

ツル目/クイナ科

留鳥

近づくと警戒されて仲間の元へ

【ヘラオオバコ】

オオバコ科/オオバコ属

ヨーロッパ原産の一年草

江戸時代に渡来

葉の間から花茎が伸び

小さな花を穂状につける

意外と思われる人がいるかも知れませんが

茅ヶ崎にはぶどう園や梨園を栽培する農家があります

ぶどうは藤稔、梨では豊水が主な品種

 

小出川沿いにも梨園があり

垣根越しに梨の花が楽しめます

【梨の花】

バラ科/ナシ属

最近「小出川に親しむ会」と言う

市民団体を偶然に知った

 

1987年に女性を中心に

「子供たちにきれいな川を残したい 」

との思いで発足したことや

 

小出川堤の護岸整備にあたり

「自然の姿を残して欲しい」と言う

この会のお願いの声が行政に届き

小出川の美しい風景が残された

と言うエピソードも

 

先人の努力の恩恵に感謝しつつ

今朝も朝露の堤を歩きます

 

美しい小出川に癒されながら

 

 

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奥高尾桜咲く尾根の道

2019年04月15日 | みんなの花図鑑

『奥高尾の千本桜がそろそろ見頃ですよ』

天の声に導かれ高尾山から小仏城山の尾根道

裏高尾の一丁平を

久し振りに歩きました

 

薬王院入口に建つ楼門

内側を守護する多聞天と持国天

外側を守護する増長天と広目天が

身の穢れを洗い流してくれます

【薬王院山門(四天王門】

 

高尾山頂のソメイヨシノは満開

午前九時前の山頂はまだ静かな時間が流れています

山に吹く風は肌寒いが心地よい

【高尾山頂の桜】 

丹沢山系を従えて威風堂々の白銀の富士山

四月にしては稀な丹沢の名残り雪に山桜のとり合わせが妙

【山桜と富士山と】 

高尾山から小仏城山の春の尾根道は千本桜で知られています

片道およそ2.4km、コースタイムは70分

コースの中ほどに絶景の一丁平展望台があります

【一丁平展望台の桜】 



ここからは、湘南江の島が見える筈と相模湾方向に目をやると

三浦半島の手前に湘南海岸に寄り添うように江の島の影

【湘南江の島】 

富士山は女神

桜のように美しい

木花開耶姫(このはなさくやひめ)

左の一番高い大室山、右の高い御正体山、今倉山は三人官女か

誰が作ったのでしょうか 雪だるまが微笑んでいます

【霊峰富士の眺め】

今日は白銀の南アルプスが見える

左から蝙蝠岳、塩見岳、広河内岳、農鳥岳

右端の高い山は大菩薩嶺の滝子山

【南アルプス】



小仏城山に続く尾根道にはソメイヨシノが満開

昭和2年(1927)に山桜が200本

昭和40年代にソメイヨシノが700本

地元青年団によって植えられたのが千本桜の始まり

【千本桜】



高尾山はすみれの山

尾根道にエイザンスミレ、アオイスミレ、タチツボスミレなど

20種類ほどのすみれが道しるべ

【道標スミレ】

 

山頂の城山茶屋前の休憩広場

お昼前、三々五々、ハイカー達が昼食に訪れる

北からの風にはためく『営業中』の幟

その向こうに富士山が居る 

【小仏城山頂のソメイヨシノ】

とろりとしただし汁に、なめこ、山菜、豆腐

美味しい!!の言葉しか思い浮かばない

【城山茶屋名物のなめこ汁】

はるかスカイツリーがくっきり、視界良好です

東京タワー、横浜ランドマーク・タワーも見えるクリアな大気

【小仏城山からの展望】 

小仏城山から高尾山に戻る道すがら

見上げると上弦の月が桜の梢に懸かります

【上弦の月】

満開のミツバツツジと山桜

新緑に囲まれた急こう配の中を

ケーブルカーがすれ違います

【高尾山ケーブルカー】 

薬王院飯縄権現、四天王のお導きと霊峰富士、奥高尾千本桜の美しさ

そして、山々を吹き渡る春風に

世俗の穢れが浄められ、心身ともリフレッシュして

足取り軽く下界に還ってまいりました

 

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