ハナミズキ便り

日常の何気ない思いや出来事を自由気ままにつづります。

二年ぶりの節分草

2021年02月09日 | 花の絵日記

鎌倉の稲荷山浄妙寺は臨済宗建長寺派の古刹である。
創建は文治4年(1188年)、当初は極楽寺と称し密教系の寺院であったが
その後、正嘉年間に禅刹に改め寺名も浄妙寺とした。ご本尊は釈迦如来さま。
(パンフレットより抜粋)


鎌倉の街から少し離れた所にあるからでしょうか
拝観に訪れる人は普段から少ない方かも知れません。

このお寺には他のお寺さんとは違う二つの顔があります。
一つは英国式庭園の洋館レストラン、
もう一つは節分草咲く「花のお寺」の顔もあるのです。

昨年は来れなかったので
可愛い孫の顔を二年ぶりに見るような
嬉しい期待に気がはやります。

《稲荷山浄妙寺》


《もうすぐ見頃の白梅と紅梅》



《サンシュの花芽も綻ぶ境内》



本堂で左に折れ、木立の中の薄日さす細い道に入ると
何か恥じらったような初々しさで
節分草が出迎えてくれる。

新緑が混じる枯れた下草の地面から
春の妖精が目を覚ましていました。

《節分草 -1-》


《節分草 -2-》



木をよ~く見ていると
節分草を優しく見守る木の精の様に見えるから不思議です。
ここは節分草のワンダーランド・・・、かもしれません。

《節分草と木の精(?)》


いつの頃から節分草がこの場所にやって来たのでしょうか。
私が出会ってから、もうかれこれ八年近く経った気がします。

二年ぶりでしたが元気な姿を見て嬉しくなりました。
大切に育てられているから
こうして元気でいるのでしょう。

《帰り道で》

まんまるおめめのメジロちゃんは喜々として
体操選手の様に枝から枝へと飛び移っては
梅の蜜を啄むことに夢中です。

また一段と春めいて参りました。

 


茅ヶ崎の富士見百景と私の好きな風景

2021年02月04日 | 私の好きな風景


関東1都8県内の富士山の佳い眺めの場所が「関東の富士見百景」として選ばれています。
その数、233地点、2005年に選ばれました。

そして、わが町茅ヶ崎市には次の4地点があります。

                        ①南湖の左富士
                        ②旧南湖院
                        ③茅ヶ崎海岸・ヘッドランドとその周辺
                        ④県立茅ヶ崎里山公園内・柳谷

一つめの「南湖の左富士」は歌川広重が
『五十三次名所図会 藤沢南湖の松原 左り不二』で
東海道の風光明美な場所として紹介した所です。

《五十三次名所図会 藤沢南湖の松原 左り不二》


現在の南湖の左富士の眺め(国道1号線鳥井戸橋にて)
千の川両岸には工場の建物、
奥の川を横断している構造物は新湘南バイパス。
東海道の松原は今は昔、富士の姿は変わらなく美しい。

《南湖の左富士》


次は旧南湖(なんこ)院。
南湖院は1899年に内科医・高田畊安(たかたこうあん)が
開設した東洋一と言われたサナトリウム。

現在の「老人ホーム太陽の郷」敷地内の
旧南湖院を遺す一画を「南湖院記念太陽の郷庭園」
として一般公開されています。
写真の手前の白い建物が
当時の面影を残す旧南湖院第一病舎です。

《1月12日夜の雪で裾野まで雪化粧した富士山と旧南湖院》


三つめは、今年のお正月に海岸散歩している時に眺めた富士山。
北斎の富嶽三十六景「神奈川沖浪裏」風に撮ってみました。
いつもよりなぜか雪が少なくて物足りないのです。

《茅ヶ崎海岸の富士》


そしてヘッドランドの渚の夕景も心癒される風景です。



四つめは里山公園・柳谷。

このポイントは日本武尊が東征のおり立ち寄った腰掛神社近くにあります。
きっと、日本武尊、弟橘媛命もこの富士を眺め旅の疲れを癒したことでしょう。
因みに日本武尊が腰を掛け休んだと伝わる大きな石が境内に祀られています。

《県立茅ヶ崎里山公園・柳谷の富士》


以下は関東富士見百景では無いのですが
私が好きな茅ヶ崎の富士見風景を
番外編としてご紹介いたします。

《茅ヶ崎ゴルフ倶楽部の富士》

《R134号線・茅ヶ崎野球場前跨道橋上からの富士》


小出川の自然の中から垣間見る暮らしのひとコマ。
その中には、ある時は遠く、ある時は近くに、富士の姿がある。

日本のインフラの象徴とも言える
高速道路(圏央道)と電力の鉄塔は
富士の風景に溶け込んでいる。

《小出川遊歩道の富士 ーそのⅠー 》


小春日和の小出川遊歩道の
のどかなひと時
暖かな時間が流れている。

《小出川遊歩道の富士 ーそのⅡー 》


雪が残る大山・丹沢山塊も優しく親子を見守っているようです。

《小出川の昼下がり》

川岸の景色を映す水面は水鳥の波紋に揺れて
時々、そこから煌めく光が届き眩いのです。

《小出川と水鳥と》


それは印象派の画家たちがキャンバスに描こうとした
水面や空の雲の色の煌きではなかろうか、と思うほどです。

ファインダーを覗きながらそんな想像をしていました。

《カルガモ》

《オオバン》


立春が過ぎ、今日は春一番が吹いたようです。

葦の茂みのウグイスは春を告げる準備を始めたのでしょうか?

《ウグイス》


私の好きな冬の茅ヶ崎の景色を
ご紹介させて頂きました。

もうすぐ湘南も春ですね。