ハナミズキの花だより、鳥だより

日々是好日、山野草や野鳥に出会えた喜びを絵日記風につづります。

小出川佳景

2019年05月07日 | みんなの花図鑑

富士、箱根、丹沢を

春霞みが淡く包み

山並みとの境が朧げな空高くで

雲雀さえずる朝

からし菜の堤を歩く

 

【セイヨウカラシナ】

アブラナ科/アブラナ属

 

水温む川で水鳥が遊び

からし菜が微笑む

 

水鏡に映るからし菜と水鳥のとり合わせ

大好きな風景の一つです

 

《 バン 》

ツル目/クイナ科

茅ヶ崎では夏場は見かけない

 

 

《 コサギ 》

コウノトリ目/サギ科

留鳥

後頭の冠羽が美しく靡く

 

 

そよそよと吹く風に

木の葉が舞うように流されながらも

互いに寄り添い

からし菜に集う

 

 

かつてはタゲリが餌を啄んでいた田にれんげの花

日本の農村の原風景を見ているようです

 

【ムラサキケマンとオオバン】

《ムラサキケマン》

ケシ科/キケマン属

 

《 オオバン 》

ツル目/クイナ科

留鳥

近づくと警戒されて仲間の元へ

【ヘラオオバコ】

オオバコ科/オオバコ属

ヨーロッパ原産の一年草

江戸時代に渡来

葉の間から花茎が伸び

小さな花を穂状につける

意外と思われる人がいるかも知れませんが

茅ヶ崎にはぶどう園や梨園を栽培する農家があります

ぶどうは藤稔、梨では豊水が主な品種

 

小出川沿いにも梨園があり

垣根越しに梨の花が楽しめます

【梨の花】

バラ科/ナシ属

最近「小出川に親しむ会」と言う

市民団体を偶然に知った

 

1987年に女性を中心に

「子供たちにきれいな川を残したい 」

との思いで発足したことや

 

小出川堤の護岸整備にあたり

「自然の姿を残して欲しい」と言う

この会のお願いの声が行政に届き

小出川の美しい風景が残された

と言うエピソードも

 

先人の努力の恩恵に感謝しつつ

今朝も朝露の堤を歩きます

 

美しい小出川に癒されながら

 

 

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鎌倉の春

2019年04月23日 | 歳時記

極楽寺駅で 江ノ電を降りる 

緩やかな坂を登ると

藁ぶきの鄙びた山門が見える

真言律宗の極楽寺である

 

【極楽寺】

極楽寺から極楽切り通しを歩き

長谷の御霊神社、光則寺、高徳院

鎌倉の桜を楽しみます 

【御霊神社】

【光則寺】

光則寺の花海棠は樹齢200年

鎌倉三海棠の一つ

 

鎌倉や御仏なれど釈迦牟尼は

美男におわす夏木立かな

与謝野晶子

 

桜の頃に来られたのなら

どのような句を詠まれたのか...

 

【高徳院 鎌倉の大仏さま】

段葛は葉桜の若葉色

鶴岡八幡宮の

青みを帯びた屋根、朱色の柱 

【段葛】

よしの山

峰の白雪ふみ分けて

いりにし人のあとぞこいしき

 

しづやしづ

しづのおだまきくりかえし

昔を今になすよしもがな

 

白拍子静御前が大和の吉野山で別れて来た

愛する人、義経を偲んで舞ったという古事にちなみ

今に伝えられている静の舞

 

【鶴岡八幡宮舞殿 静の舞】

 

 

 

流鏑馬は欽明天皇の時代(6世紀)

大分の宇佐八幡宮に

天下泰平、五穀豊穣を祈願し

流鏑馬を奉納したことが始まり

 

鎌倉の流鏑馬は1187年8月に

源頼朝が鶴岡八幡宮の放生会で

奉納したのが始まり

 

【鶴岡八幡宮 流鏑馬神事】

 

全力で疾走する馬

弓の弦を引き絞る射手

人馬一体の雄姿は美しい

 

鎌倉の春を彩る古式豊かな舞いと

武芸の美の余韻を残し

巨福呂坂の歐林洞で一休み

 

そして、建長寺へと

 

鎌倉五山の第一位

巨福山建長興国禅寺

臨済宗建長寺派大本山

 

【建長寺 三門】

三門、法堂、方丈の屋根の偉容が

鎌倉五山第一位を今に伝える

境内の小径

往時のいでたちの鎌倉びとが

ふと現れそうな静寂の小径

刻の流れを静かに見守る
方丈石垣の立壷菫

桜散り

葉桜の季節へ移ろう

吾妻鏡の古都鎌倉に

桜の花も葉桜も

よく似合います

 

 

 

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奥高尾桜咲く尾根の道

2019年04月15日 | みんなの花図鑑

『奥高尾の千本桜がそろそろ見頃ですよ』

天の声に導かれ高尾山から小仏城山の尾根道

裏高尾の一丁平を

久し振りに歩きました

 

薬王院入口に建つ楼門

内側を守護する多聞天と持国天

外側を守護する増長天と広目天が

身の穢れを洗い流してくれます

【薬王院山門(四天王門】

 

高尾山頂のソメイヨシノは満開

午前九時前の山頂はまだ静かな時間が流れています

山に吹く風は肌寒いが心地よい

【高尾山頂の桜】 

丹沢山系を従えて威風堂々の白銀の富士山

四月にしては稀な丹沢の名残り雪に山桜のとり合わせが妙

【山桜と富士山と】 

高尾山から小仏城山の春の尾根道は千本桜で知られています

片道およそ2.4km、コースタイムは70分

コースの中ほどに絶景の一丁平展望台があります

【一丁平展望台の桜】 



ここからは、湘南江の島が見える筈と相模湾方向に目をやると

三浦半島の手前に湘南海岸に寄り添うように江の島の影

【湘南江の島】 

富士山は女神

桜のように美しい

木花開耶姫(このはなさくやひめ)

左の一番高い大室山、右の高い御正体山、今倉山は三人官女か

誰が作ったのでしょうか 雪だるまが微笑んでいます

【霊峰富士の眺め】

今日は白銀の南アルプスが見える

左から蝙蝠岳、塩見岳、広河内岳、農鳥岳

右端の高い山は大菩薩嶺の滝子山

【南アルプス】



小仏城山に続く尾根道にはソメイヨシノが満開

昭和2年(1927)に山桜が200本

昭和40年代にソメイヨシノが700本

地元青年団によって植えられたのが千本桜の始まり

【千本桜】



高尾山はすみれの山

尾根道にエイザンスミレ、アオイスミレ、タチツボスミレなど

20種類ほどのすみれが道しるべ

【道標スミレ】

 

山頂の城山茶屋前の休憩広場

お昼前、三々五々、ハイカー達が昼食に訪れる

北からの風にはためく『営業中』の幟

その向こうに富士山が居る 

【小仏城山頂のソメイヨシノ】

とろりとしただし汁に、なめこ、山菜、豆腐

美味しい!!の言葉しか思い浮かばない

【城山茶屋名物のなめこ汁】

はるかスカイツリーがくっきり、視界良好です

東京タワー、横浜ランドマーク・タワーも見えるクリアな大気

【小仏城山からの展望】 

小仏城山から高尾山に戻る道すがら

見上げると上弦の月が桜の梢に懸かります

【上弦の月】

満開のミツバツツジと山桜

新緑に囲まれた急こう配の中を

ケーブルカーがすれ違います

【高尾山ケーブルカー】 

薬王院飯縄権現、四天王のお導きと霊峰富士、奥高尾千本桜の美しさ

そして、山々を吹き渡る春風に

世俗の穢れが浄められ、心身ともリフレッシュして

足取り軽く下界に還ってまいりました

 

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早春賦

2019年03月27日 | みんなの花図鑑

 

大山・丹沢山系がまたも雪化粧した先週の朝
昨日までは暖かかったのに今朝の風は肌寒く

 春は名のみの風の寒さよ・・・🎶

 ついつい、懐かしいフレーズを口ずさみます
決してユーミンの『春よ、来い』ではありません

 【大山・丹沢山系に三月の雪】

 とは言え、相模の国のカタクリの里では
カタクリ、三角草などの山野草
陽光桜、淡墨桜など見頃を迎えています

 【カタクリ】

 ユリ科/カタクリ属
発芽から開花まで7~8年

 まさに妖精の群舞、歓びの歌が聞こえる

 

 【シロハナカタクリ】

 凛と一輪咲く清楚でシックな白いカタクリ

 【竜田草】

 メギ科/タツタソウ属/多年草
花色は藤紫色、藤色と紹介されているが
この個体の蕾の色は青色が強く
男の子っぽい妖精 

 【岩団扇】

 イワウメ科/イワウチワ属/多年草
花言葉は『春の使者』 

 【三角草】

 キンポウゲ科/ミスミソウ属/多年草
雪の下でも常緑であることから
『雪割草』の名でも知られている
赤、白、ピンク、水色等の色とりどり

 【ショカツサイ】

 アブラナ科/オオアラセイトウ属/一年草
別名にムラサキハナナの名がある

 春の日差しをたっぷりと浴びた薄紫色の花が華やいでいます

 【陽光桜】

 天城吉野と寒緋桜を交雑させて作出した園芸種
作者は高岡正明氏(教員)
第二次世界大戦中に戦死した生徒たちの
冥福を祈って各地に桜を贈ることを思い立ち
25年の試行錯誤の後に誕生させた品種(ウィキペディアより) 

 

 【淡墨桜】

 種はエドヒガン
岐阜県根尾谷の淡墨桜のDNAを持つ桜が大きく育ち
わが世の春を謳歌している、ようです 

 

靖国神社のソメイヨシノは21日に開花宣言が出され
今日、27日の昼のニュースで早や満開
いよいよ花のお江戸は春本番になりました

 

 

 

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小出川の春

2019年03月17日 | みんなの花図鑑

川面に鉄塔と河津桜を映し

小出川は穏やかな春の流れ

この川は近くの水田を潤し

やがて相模川に合流し相模湾に注ぐ

箱根、丹沢、大山は久しぶりの雪化粧

富士はすそ野まで純白のドレスを纏う

今年も河津桜が豊かに咲く

      桜の堰堤をのんびり犬と散歩する人

    

軽快にサイクリングを楽しむ人 

      

川面に映った河津桜はまるで花筏

鷺が歩くと川面にウェーブが広がり

とても鮮やかに揺れます

   

   

箱根の山、明神ヶ岳にも薄っすらと雪

止まり木を巡り鳶と烏に緊張が走る

同じ河津桜でもピンクの濃淡の違いが

濃いピンクの木は一説によると『先祖かえり』

 元の寒緋桜の濃いピンクに戻ったのか

不思議なことがあるものです

    

 今年の河津桜の見頃が終わると

川辺の主役はホトケノザに代わります

小出川の四季の訪れは

水仙、河津桜、菜の花で始まり

紫陽花、秋桜へと365日タスキをつなぎ続けます

これも川の流れと同じ穏やかな自然の流れ

 

 

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クロッカスの庭

2019年02月27日 | みんなの花図鑑

クロッカスが芝生の庭に咲いている
鎌倉のお寺の境内にあるレストラン
借景に布張山が視界に入る庭

クロッカス
アヤメ科/クロッカス属/多年草

花期は2月~4月
早春に、地面から蕾を出し
4~6cm程の花を咲かせる
花は6枚の花弁を持ち
中心には鮮やかな黄色をした蕊があり
雄蕊は3個、雌蕊は長く突出し
柱頭は3裂しています

白いクロッカスが春の陽を浴び輝いています

クロッカスには芝生の庭がお似合い
ぽかぽか暖かい昼下がりです

もう一方のガーデンにはレモングラスと白梅
椿の木立からリスの鳴き声が聞こえてくる

ミルク・ティー&手作りのスコーン
それにクロテッドクリームとフランボワーズジャム
おいしい紅茶ができあがる時を
砂時計が知らせてくれます


このレストランの建物は
大正期にドイツ人技師が設計した
木造二階建ての洋館
庭はイングリッシュ・ガーデン
そしてお寺のレストラン
まさに和と洋のコラボレーション

そんなお寺のレストランで
英国風のティータイム
美味しいは万国共通、国境はありません

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かまくら浄妙寺の春の花

2019年02月18日 | みんなの花図鑑

かまくら浄妙寺
鎌倉五山第五位の臨済宗建長寺派の古刹
緑青色の銅板葺きの本堂の前庭に
歳寒三友の松・隈笹・梅、そしてロウバイの彩り
紅白の梅が零れるように咲き
境内は早春の装い  

幹に石斛や梅の木苔が着生し 
梅の老木は疎痩横斜の趣き
『 渋い 』
小枝を寄せ梅の香りを楽しむ
ふと、むかしむかし、目にした一句が浮かんだ

白梅の黄昏時の香をかげは心悩まし春の初めも
                                                          
与謝野晶子

白梅・紅梅が競うことなく解け合い
和の香りが漂っています
 

茶室喜泉庵の木立の小径でも
節分草が早春の訪れを告げている

山門をくぐると左のいつもの場所で
今年もひっそり花開いて
花を楽しみに訪れる人を待っている 

 静かな境内のいたるところ、春、春、春でした

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あおさぎ ~ 小出川夕景 ~

2019年02月08日 | 野鳥

木立の影が長くのびる夕暮れ
水仙も堤防の木もうっすら赤みを帯びて
穏やかな休息の刻を迎えようとしている
湘南の海のイメージとは違う
もう一つの湘南の田園の景色があります


川のほとりに一羽のアオサギが
微動だにせずにさざ波の川面を凝視している
飾り羽が風にそよいでいるだけ
 

一瞬、飛翔の構えをとる、次の瞬間翼広げ、悠然とネグラへと飛ぶ
その姿は美しい
 

「速いものは美しい」の言葉のとおり
凛としたはばたきも美しい

茅ヶ崎を流れる小出川の夕景
大好きなサザンの歌の世界と少し違う湘南の景色です
 
アオサギ/ペリカン目/サギ科/アオサギ属/留鳥/

日本で繁殖する最大の鷺
青みがかった灰色の羽毛で覆われているから蒼鷺
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小出川の水仙

2019年02月03日 | みんなの花図鑑
葦原の小出川のずうっと奥に
今年初めて雪化粧した
標高1,252mの大山が見える

綿の様なちぎれ雲が浮かんでいる一番高い山
葉を落とした桜の木の間から
富士山も顔を覗かしています


大山の頂きから茅ヶ崎方面の眺めを
以前登山した時の写真でご紹介

湘南の海に江の島が見えます
江の島を見る視線の延長線上の何処かに
トップ写真の撮影ポイントがある筈 ^^
 

関東の山間部に久し振りに降雪
富士山は新雪でお化粧直し
冷たい大山おろしに元気な水仙が
はしゃいでいる

視線を富士山に移すと
真白き富士の頂きが陽を受け
鮮やかに輝きまぶしい

水仙/ヒガンバナ科/スイセン属/
多年草、冬から春にかけて咲く球根植物



 タゲリの里は今は昔
ここ数年はこの水田で見かけない

代わりにツグミが
大山・丹沢の山並みを
じっと目を凝らして眺めていました


ツグミ/ツグミ科/ツグミ属/冬鳥

私たちの見る風景の中から、視界から
人工物が消えると何故か気持ちが安らぎ
落ち着きを感じる

そう言う視点で人工物が入らないように
富士山と水仙の風景を切り取ってみました

すると、無秩序に張り巡らされた電線、電話線等が地中化された街を
歩くときと同じような心地よさを覚えました
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平成最後の松田町寄(やどりき)ロウバイまつり 

2019年01月30日 | みんなの花図鑑

松田町寄(まつだまちやどりき)の
ロウバイまつりが始まりました
松田町は小田原市の北に位置する足柄地域の町

開花状況は四分咲き(H31/01/18)
ロウバイの香りと里山の長閑な風景が忘れられず
今年は人出の少ない早めの時期におでかけ

満開の模様がロウバイまつりポスターに
満開になると園内は絢爛豪華で黄金色に輝きます


仄かにロウバイの香りが漂って
展望台に続く小径に沿って咲くロウバイへの期待が高まります


ロウバイの木に近寄り見ると
満開までにはまだまだ時間がかかりそう


日当たりのいい中腹の斜面ではほぼ満開
甘く清々しい濃い香りに目まいしそうです


ロウバイの向こうに村の甍の波
山の風はロウバイの香りを集落に届けとばかり
強く吹き下ろしています


松田山の山並みに囲まれた深山の里
この展望台からの眺めは最高
これを観たくてやって来たのです


麓を見下ろすと臨時駐車場の運動広場が見える
あそこから登って来たんだねぇ~


臨時駐車場からロウバイ園展望台を見上げると真っ白い雲
「さよなら~、来年もよろしくです」


ロウバイは、クスノキ目ロウバイ科ロウバイ属
漢字で「蝋梅」と書きますが
バラ目バラ科サクラ属の「梅(ウメ)」の仲間ではありません






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