蟲つれづれ

新吉の周りには、いつもぴかぴかの宝ものがいました。
その蟲達への思い出をつれづれと・・・

ウチワヤンマのヤゴ

2015年08月28日 09時30分03秒 | Weblog

ウチワヤンマのヤゴは。日本一美しいヤゴに間違いない。

見事な黄緑色だ、黒がまたぐっと引き締めている。

貴重だった「サラサヤンマ」のヤゴでさえ今ではちらほら見つかるようになった。

 

しかしである、このヤゴは今でもなかなかお目にかかれない。

広いそして深いため池の最深部にいるからだ。

想像すればいい、大きな池の中心へボートで行って潜水して探す事を…

したがって羽化前の限られた時期に岸にやってくるのを待つしかないのである。

そのため未だに不明な点が多々ある。

 

このヤゴは水中を絶えず泳ぎ回る。おそらく酸素の少ない泥の中に潜むからだろう

この特異な角張った身体はついた泥をそぎやすいのだろう。

画像は終令で羽化マークもでていない、このまま越冬するのだろう。

飼育してわかった事をもうひとついうと羽化までは3年かかる。

でもこのヤゴはやっぱり美しい。

 

ただひとつ、泥の中では不要なサングラスが怖いが…


ミヤジマトンボ

2015年08月16日 01時00分01秒 | Weblog
名をミヤジマトンボというシオカラトンボに似たトンボは
宮島(厳島)世界遺産の厳島神社のある島の一部にしかいないと
言う貴重なトンボである。
トンボ愛好家と名乗る以上は一度は見たいトンボだ。

ヒロシマサナエと言うこれまた貴重なサナエトンボや
ヒョウモンモドキと言う
広島県の一部にしかいないチョウもいる
この広島というのはなんだか不思議な場所だ
結構昆虫の研究者からは注目されている所だ

私は亜種は種として認めない考え方である
地方種まで別種扱いをすると際限なく種が増えるからだ
交雑しない物が独立した種であると考えるからだ。

つまりカブトムシはカブトムシ、沖縄カブト、久米島カブトはカブトムシである。
キリギリスにはニシもヒガシも無い、キリギリスだ
クワガタなぞ島ごとにさ変異があるのは認めるがあくまでも亜種である
地域変異にすぎない

さてこのミヤジマトンボは気水域にすむという変わった生態である
宮島のような生息環境は日本には限りなくあるように思うのだが
何故か他では見つからない

シオカラトンボを海岸で見るとつい網を振り回す
それにしてもよく似ている
しかし残念ながらシオカラトンボの亜種ではないらしい

供養

2015年08月11日 23時53分34秒 | Weblog
殺生、他社の命を絶つ事

全ての生きものは殺生の輪の中にある
植物でさえ昆虫を食べている
食虫植物だけでなく、最近では植物の葉には
昆虫を溶かす酵素が含まれていると言う研究さえある
何でも昆虫の足の裏から養分を吸収するとかだ

さて、先日山の中腹にある巨石を拝みにいった
金持ちになる縁起のいい巨石だ
その入り口の石灯籠に日本最小のカマキリがいた
「ヒナカマキリ」という、カマキリだ
ショウジョウバエなどを捕らえて食べている

でもこいつはじっとこのままのポーズだ
殺生を繰り返すカマキリと石灯籠…

なんまんだぶ、なんまんだぶ

またお盆ネタになった

菩薩

2015年08月10日 12時25分49秒 | Weblog
断っておくが、私は真宗である。
真宗とは浄土真宗だ、念仏を唱えるというものだ。
一心に仏像を彫り続けた高僧、修行僧がいるが。
あえて断言しよう、これこそが菩薩である。
この美しさは観音、いや如来の様だ…

まあ、スズメガ「シモフリスズメなど大型のガ」の蛹だけどね。

お盆が近い

クーラー欲しいよ…

2015年08月06日 01時09分24秒 | Weblog

酷暑まさにモーレツな熱さだ。
人間なら木陰で涼んだりかき氷を食べる
行水したり、昼間は動かない
しかしである、相手を見つけるために
池を行ったり来たりで縄張りを確保しなければならない

辛い、身体が燃えるように熱い
ずっと飛んでる訳にもいかないので枝に停まる
動かないとじりじり身体が焦げそうだ

逆立ちして停まっているのは
「ウチワヤンマ」というヤンマ科ではなく
サナエトンボの仲間だ
尻尾の先に「ウチワ」が付いている

ちょうど太陽が真上にあるため
少しでも陽に当たる面積を減らしているのだろうか

その立派な「ウチワ」はクーラーの代わりにはならないらしい

マナーの影に

2015年08月03日 10時10分00秒 | Weblog
名前など必要ないのに、人間が俺に勝手に名前を付けた。
それも、ウ○コ虫「フン虫…」そのうえ古語で便所「雪隠(せっちん)」に由来する
「センチコガネ」だ…どう思う?
確かに糞を食べるが、樹液や果物だってキノコだって食べるのにな…

マグソ(馬のくそ)コガネと名付けられた仲間もいる。
綺麗な仲間は、「ルリセンチ」とか「ミドリセンチ」とか「ムネアカセンチ」なんだと。
ダイコクコガネとかエンマコガネとかツノコガネとか、かっこいい名前にして欲しかったのに…
俺のポジション、フン虫の中のセンチコガネって「ウ○コ」まみれじゃないかー。

今では牛も馬も人々が遠くに追いやってしまい、俺たちはほとんど限られた場所にしかいない。

ーエジプトでは神様として尊敬されていたー
ドクターの話しだから本当だろうが、この日本では想像出来ないな。
でも俺たちは、ペットの糞を餌にして、まあ滅びることはないと思うが

最近は心無しか道ばたに犬の糞が減ってきた気がする。
糞は持ち帰ってトイレに流すんだと、ご苦労なこった。

もうこの世に俺たちは必要ないんだとさ。