是々初心忘るべからず

日々思ったこと

鶴瓶な夜

2017-12-08 05:09:15 | 日記
まさか取れないよなぁと思って、
運だめしのような心持ちで抽選申し込みをしたのは、
まだまだ暑い日が残るころだったかなぁ。

笑福亭鶴瓶の独演会

初めて聴きに行けるか?と、
淡い期待を胸に申し込んだものの、
志の輔落語ではここのところ落選が続いていたし、
テレビで引っ張りだこの当代きっての人気者だもの、
申し込んだことさえ忘れていた。

で、当選。


昨晩、勇んで赤坂へ。
赤坂サカスにあるTBS赤坂ACTシアターでの、
独演会。

ここは以前、志の輔落語を聴きに来たことがある。
オシャレなホールだ。

客席は満席。
二階の端の席だったが、
勾配のある会場のおかげでよく見えた。



実は、
演芸場や寄席に行ったことがない。
別に嫌っているわけでなく、
たまたま機会に恵まれてない。

いや、
庶民の娯楽の場であるはずなのに、
初心者の私にはちょっと敷居が高いというか、
どうやって入場したらいいのかわからない。

あ、
大阪の天神天満繁昌亭には行った。
けど、ほとんど観光客気分だったし、
朝の席だったので、寄席気分を味わうまでいかなかった。


落語は大好きだ。
CDも聴くし、本も読む。
ただし、
生の落語となると以上の理由から、
PARCO志の輔らくごしか行ったことがない。
行ったことがないから、
志の輔らくごしか、生で聴いたことがない。

志の輔らくごの面白さ、凄さは、ここでは書かないし、
志の輔と鶴瓶以外の噺家がこの世にはたくさんいて、
その噺家さん達のほとんどが面白くて凄いのもわかる。

けど、
志の輔らくごを直で聴いた時から、
私は落語をLiveで聴くのは、
志の輔だけでいいと思ってしまった。

昨晩、
鶴瓶の独演会で落語を聴いたら、
今度は、
私は落語をLiveで聴くのは、
志の輔と鶴瓶だけでいいと思ってしまった。



私は舞台から伝わってくる人柄が好きなんだと、
昨晩再認識。
テレビに出ている面白いタレントの面と、
テレビを始め、その他の媒体の伝聞による人柄がの良さ、
いわゆる好感度高い二人。

ミーハーな私だけど、
そうじゃない「人間性」が舞台からでも、
しっかり伝わってくる。
芸歴が浅はかさを感じさせない。
人間性が好きなのだ。



その「ひと」そのものが好きなんだから、
その人の語る噺は面白いに決まってる。

鶴瓶の独演会、
噺家としての力量と相まって、
3時間の独演会は最初から最後まで大笑いした。
ホロリとさせた部分も含めて、
とても面白かった。

独演会は力がないとできない。
ねじ伏せる力ではなく、
会場を温め、笑いを高めていく大きな力。
客席を巻き込む大きな力。

「Live会場もパワースポットでっせ」
と言う鶴瓶。
笑いから元気がもらえると言う。

笑わせてもらっている私たちも元気がもらえる。
「気」が満ちている落語Live。
ホントに笑わせてもらった。




大満足な帰り道、
私は鶴瓶が好きなんだな、と思う。
「家族に乾杯」を20年見ているからかな。







鶴瓶な夜。

大笑いしながらも、

人間性とか
これからの人生とか
かっこよさとか
いろいろ考えた。

楽しくて深い夜だった。


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