是々初心忘るべからず

日々思ったこと

過去から未来 そして現在 (未来のミライ鑑賞感想。ネタバレ少々。)

2018-07-22 08:14:04 | 日記
過去から未来へ
未来から過去へ

行ったり来たりはするのだけれど、
「不思議な」映画ではなかった。
「ファンタジー」な世界ではなかった。
(先日鑑賞)


自分が何処からきたのか?なんて考えたり、
身近な人たちの若かりし頃に思いを馳せたり、
大切な想い出やほろ苦い記憶を懐かしんだり、
ちょっと先の未来を想像したり、
日々時折考えたり思ったりしていることが描かれた映画だった。

だから観ていて、
そうだね
そうだったね
と、共感した。

ほとんどの登場人物に自分を重ねられるのは、
私が歳を重ねたからだろう。



祖先まで遡らなくとも、
人には流れているものがあるとわかるだろう。
私のひいばあちゃんに若い頃があり、
ばぁちゃんにも幼子のことがあり、
母にはキラキラした青春時代があった。

私の子供はこれから、
幾多の経験を経て歳を重ねていく。
やがてその子供の子供の時代が来る。

その綿々とした流れが人の社会であり、
世界であると思う。



人はひとりじゃ生きられない。
寄り添い
見守り
励まし
それらを相互にしあいながら、
また幼き者に手を差し伸べながら、
また老いていく者の背中をさすりながら、
人間の社会があるんだなぁ。





この世に生まれてきたならば、
生まれた意味があるはず。
やがてこの世とおさらばするのであれば、
ここに生きている意味があるはず。

主人公が曾祖父の若い頃に出会い、
何かを感じて、何かを得た。

曽祖父が曽祖母とのロマンスを実らせなければ主人公はこの世にいない。

主人公は自分がいる意味を感じたに違いない。
と、思った。





見終わったあとに、
余韻が長く残る映画だと思う。
映画の中のことが、自分のことのように思うから。









思わず笑った場面も多々あり。

自分の子育てしていた時期を思い出しては、
苦笑いをした場面。
幼子はホントにあの通りで、
母(私)ホントにオニババだった。(苦笑)

さらに言うなら、
私の母もオニババになってたなぁ。(笑)


時代が変わり、
昭和の子育てから平成の子育てへ
平成の子育てから新時代の子育てへ
さまざまなことが変化していっても、
親の思いは普遍である。

今しかない素晴らしい時を大切に。



そう、この映画からは、
未来や過去を描きながら、
「現在(いま)を生きよ」
というメッセージを私は受け取った。