自宅で死ぬと「事故物件」

　水曜は介護狂詩曲。今回は、介護ではないのですが、遺産相続に関わる話を。
　令和５年の秋、父が逝去しました。それについては、以前、葬儀に関わる記事として書いています。
　諸事情あり、父亡き実家の土地建物は売り払う事にしました。担当するのは、母の成年後見人をしている弁護士さんです。
　最初、１００万円で売れるか、２００万円か…と、妻と話していました。何せ、実家は北海道の地方都市です。中古の売り家の土地建物が、高値で売れるとは思えませんでしたから。
　それが、弁護士さんが見積もりを取ったところ、最も高い金額を提示した不動産会社は７００万円くらいを提示してきました。予想以上の金額です。
　「やったね！」と、妻と喜んでいたところ…弁護士さんから連絡が。
　父は自宅で逝去しました。その事を、弁護士さんは不動産会社に伝えていなかったようなのです。そして、その事を伝えたので、不動産価値が下がるかもしれない…と言う連絡でした。
　何と、病気などにより自宅で逝去すると「事故物件」扱いとなり、不動産価値が下がる様なのです。
　その後、不動産会社と連絡を取るなどし、最終的には３５０万円くらいで売れる事となりました。最初の見積もりより、３５０万円くらい下がった計算です。つまり、それだけの不動産価値が、自宅で逝去した事により下がった訳です。
　まぁ、仕方ありません。
　ただ、「死ぬ時は自宅で死にたい」と思っている方は少なくない…と、私は思っています。その方たちに、「自宅で死ぬと、不動産価値が下がりますよ」と、広くアピールしてほしいものだなぁ…と感じました。

　…と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。