小論文「逃げる」

「逃げる」ことは、よくないこととされている。


僕は逃げたっていいと思っている。

もちろん、逃げ続けちゃダメだ。
ただ、逃げ続けている人が逃げるのは
もはや普通のことだから「逃げ」ですらない。




普段、あんまり逃げていない人が
逃げることは大いに良いと思う。


生きている限り、逃げられない。
生きている限り、生きなきゃならない。

そういう意味でも、「逃げ」は「逃げ」ですらない。

その柔軟性を持って、また生きることに立ち向かえばいい。

そして、
「逃げたっていいんだ。」と思える力は
結構強いもんだと僕は思っている。

「もう逃げられない。」と思って何かに向かうことも
それは強い力を発揮するだろうけど、
「逃げたっていい、と考えている本気」の方が強いと思う。



そして、その余裕を持つことができれば、
人間は笑うことができる。


僕はまだ24年間しかこの世を見ていないけれど、
どうも楽しんでいる人が、一番強いように思う。



そして結局のところ、
「逃げたっていい。」と考えたほうが
「逃げたくない。」と考えられるもんだ。



「逃げたっていい」は、
自分と誰かを笑わせ、自分と誰かを救う。