コピーライターを目指す人の日記

言葉と、人と、文章を書くことが、僕はきっと好きです。

小論文「素直」

2014-10-03 19:08:45 | 日記
素直であることは、最強の武器だと思う。


全業界、全職種に通ずる最強の武器。


素直でいられない人は
プライドが高い。
「自分は“できる人”でありたい」という思いが強い。

そういう人は、失敗を言及された時、
人のせいにするのが上手い。
まるでその人は悪くないかのような空気になる。
ただし、
「素直さ」の重要性をわかっている人間から見ると
上手くもなんともない。

「ああ、また他人のせいにしているな。」
ぐらいにしか思われない。


素直な人は、まず謝る。
そして、仮に自分のせいでなかったとしても、
「自分にできることはなかったか」と考える。

失敗が人を成長させるのだから、
他人の失敗まで反省できる人は成長スピードが桁違いだろう。

「他人のせいにする、素直でない人」とは
コミュニケーションも取りづらい。


社会人として
どちらが喜ばれるかは考えなくともわかる。

好きな人に多くを与えたいと思うのは
人間として自然なことだ。

「素直であること」は
いったい一石何鳥であるか、計り知れない。



反面、
諸刃の剣でもある。


使い方を誤ると、
とんでもなく疲れる。

「素直」とは
「八方美人」と言うこともできそうだ。


「人によって違うことを言う」というのは
どこの職場でも起き得ることだと思う。
作業的な話はまだいい。
考え方の話になるとやっかいだ。

誰かれ構わず言うことを聞いていると、
考えが確立せず、疲弊するだけになってしまう。



そんな時、
誰に対して素直であればいいのか。

これは糸井重里さんの言っていたことだが、
「自分に疑いの目を向けられる人」だと、僕は思っている。


自分は間違っていないか、
自分にはまだ足りないところがある、
と思える人。

そんな人は常に自分を成長させているから、
その人の言うことには説得力があり、
大いに成長のヒントにもなるだろう。


逆に、
自分に常に満足して、
自分は「できる」と思っている限り、人は成長はしない。

成長しない人が「できる」と思っているのだから、
ただの停滞だ。


僕は「成長しない人がダメだ」と言いたいんじゃない。
生き方は自由。どんな人生もいい。

ただ、成長しない人がエラそうに言うことは、
思い切って無視していい。
僕はそう思う。

成長しない人は大抵、素直でないのだから。



では、どうやって
「自分に疑いの目を向けられる人」なのか見分けるか。

それは時間をかけて見ていくしかない。

その人の言葉、行動、考え方。
それを観察していれば、ある程度わかるように思う。

例えば、
「よく人をバカにしている人」は危険だ。
「よく後悔している人」なんかは、僕は信頼する。




ずいぶんと攻撃的な文章になってしまったかもしれない。
この考え方が正しいかは、今はまだわからない。

ただ、自分を過度に疲弊させるぐらいなら、
この考え方でいこうと思う。


そして、素直過ぎて疲れている若い人がいたら、
こんな考え方もアリなんじゃない?と、伝えたい。

あんまり自分を責めないで、と。