あいつ

ウグイスが毎日大きな鳴き声で
家の周りを移動しているが
ウグイスが来たのを境に
ガビチョウの鳴き声がまったく聞こえなくなった。

おそらくガビチョウはこの辺りに居なくなったのだろう
それが縄張り争いの結果なのかどうか
それは知るよしもない事だが
野鳥も生きていく上では様々な障壁があるのだと思う



近所の同級生が首つり自殺をした
昨日その訃報を聞いて
時間がある今、そいつの事を考えていた。

小学校中学校といつも一緒に登校し
中学の時は同じ陸上部だった。

数十年ぶりに地元に帰ってきたが
私の所に遊びに来ることもなく
用事で顔を合わせても特別何を話すこともなく
素っ気ない奴だと思っていたが
その一方で何か解決できない悩みを抱えている雰囲気は有った。

こちらに帰ってきてから交わした数回の会話
その中に笑顔が一切見られなかった事から
やはり何か重い物を抱えていたのだろう
でもそれも想像でしかなく自死の真意は解らない。

ショックと言うより惜しい気持ちが先に立つ。
素っ気ない態度の中に
自身の問題に私を巻き込んではいけないという
配慮が有ったと思う。
それも想像でしかないが
昔からそういう労りや配慮が出来る男だった

家族もみんな居なくなり
葬式も行われるかどうか解らない
せめて香典代わりに
あいつのことを良い奴だったと思い続けることにする

変人から変身

やっと終わった施設の編集作業
昨日は朝までやっていたので勤務が死ぬほど眠かった

そして今日明日と連休♪

今日は母の通院と床屋と洗濯と草刈り
復命書を書く。
なんだ、けっこうやることあるではないか・・・
まあいい
とにかく昨日はよく寝られた


偶然見た「仏陀の教え」
今まで自分で行ってきた変人とも言える日常が
その教えとあまりにも合致しているので
恐ろしいくらいに感じた。
宗教に傾倒し、洗脳やマインドコントロールされたのではなく
自然の流れで向かった方向や、諦めの境地から
自己に向き合うことになった経緯があるが
今までそれを変人だから仕方ないと自責の念を持って受け入れていた。
だがそれを励行する教えがあることによって
自分を自分で変人扱いしなくて良い事に安心し
とても満足した思いに至っている。

孤独の中で瞑想をしながら自己を追求し
自然の中の一部として活かされている事に感謝し
自分自身の素直な言動を発信していくことが
自分を強化し、結果的には他者にも優しくなれると言うことを
いまは安心して行える。


他者の愚痴を良く耳にし
その解決策を請われることがあるが
他者の言動に一喜一憂するような
そんな不安定な生き方をしていたら
他者のことで悩みながら一生を終えてしまうことになる。
他者のことを知りたいなら自己に向き合う。
それは一見すると矛盾があるように感じるが
この世の中、全ての物は関連付けられている
自己に向き合い、己を知ることが
他者を知ることに繋がっているということだ。

他者のことで悩まないで自分自身を見つめていくことが
かえって相手に対しての思いやりや温かい気遣いに繋がることを
何度も言ってきたが、おそらく誰も違うと思っているだろう。
自分でさえも変人の偏った考えと思っていたのだから。


一人で色々なことを考えていると
良いアイディアが浮かんだり深い思考遊びも出来る。
この思考遊びは他者の想いを
どうしてそうなったのかを思い描き
自分なりのネットワークにその思考パターンを
組み入れる作業

どんな言動も生まれてくる事情があり
どこに起因しているのかを探るゲーム。
この思考遊びは深くて面白い。
他者を恨むことが少なくなる上に
その思考回路を探す楽しみもある。
こんな楽しみは、やはり変人だろうか？
それともそれで良いと言ってくれる
教えも有るのだろうか？


そろそろ朝食の準備
通院なので早めに準備する