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パターン化した意識

2024-05-16 01:55:04 | Weblog
仏像の謂れを紹介する本を見ていた

焼き討ちに遭い、表面が焼け焦げた仏像
それでも大切に扱われ
そのまなざしは未だ将来を見通すような
眼力を備えている

開眼法要や入魂式などスピリチュアルな行事を
行わずとも仏像は充分に力強い。
私がもし制作者なら
余計な事はして欲しくない
自分自身の精神のみで刻みだした物に
脚色は要らない

それでも依頼者からの注文で
皆のためにあろう物なら
そんな行事も受け止めざるを得ないだろうか


私の叔父は象牙の彫刻を仕事としていた。
荒削りを済ませた像が届き
その細部をスパチュラなどで削る作業だったと思う。
私が生まれたとき、叔父は家の隅に細工部屋を構えていた
作業しながら私のこもりをしてくれていたらしい

おぼろげながら象牙を削り出すカリカリという音を
覚えているような気がする

寡黙な方で、自分を表現するのが下手な方だったが
象牙の作品や絵画では充分に自分を表せていたと思う。
叔父は事故で亡くなってしまったが
その想いは頭の中に居る仏像のようで
いつも私の将来を案じてくれているように思う

そんなスピリチュアルな事を言っていると
自己矛盾や嘲笑の対象にされてしまうかも知れないが
想いという物はDNAの様なパターン化した物でもあり
永遠に消えない影響を残す物だと思う

それが存在するかしないかを確かめるなら
未だに自分が応援されている意識を持って
叔父の想いは存在すると確信する

それと同じように
自分に親しかった方々、ペット、影響を受けた物
それらから受けた多くの恩恵は未だ消えずに残っている。
残るというのは時間という概念を踏まえた上でだが
それらは時間と関係なく今この瞬間に同時に存在する物だと思う

例えば一匹の猫を思い出すとき
それはその時にそちらの方を観たというだけで
思い出していないときも常に同時に存在している

量子物理学の探究の末が、それに近い結果だと嬉しい
今はまだスピリチュアルな範囲ではあるが

さて
今日は普通の勤務なので睡眠時間を確保したい