昭和の残照を求めて

~ 平成や令和の御代に残る、昭和時代を感じさせる懐かしい風情・情景 ~

博物館内に原寸大で再現されている、昭和30年代の常盤平団地

2016年06月02日 | 関東
3年程前になりますが、平成25年3月、私は関東方面を旅行した際に、千葉県松戸市にある「松戸市立博物館」を見学してきました。



ここは、旧石器時代から現代に至るまでの松戸市の歴史や文化を紹介・展示している博物館なのですが、ここには、他の博物館ではまず見かける事の無い、かなり独創的で風変りなオリジナル展示物があります。
戦後の高度経済成長期の松戸を象徴する展示物として、何と館内に、団地(大規模UR賃貸住宅)の一部が原寸大で再現されているのです!

館内に造られているこの団地は、昭和30年代後半頃の、4階建ての常盤平団地をモデルとしており、外観は1階と2階の一部が、建物内は団地の出入口と1階の部屋までの階段・通路、そして1階の住居部一戸(2DK)が、かなり忠実に再現されています。











部屋の中には、当時最新鋭だった電気洗濯機・電気冷蔵庫・白黒テレビの所謂「三種の神器」をはじめ、ステンレスの流し台や応接セットなども再現されています。













トイレは、現代と然程変わりがないように見えますが(水洗ですし)、お風呂は、浴槽が木製なので、現代とはかなり異なる印象を受けます。





ここは決して「団地博物館」ではないのですが、この団地のインパクトが強烈過ぎ、その圧倒的な存在感の前に、他の展示物はあまり印象に残りませんでした(笑)。