昭和の残照を求めて

~ 平成や令和の御代に残る、昭和時代を感じさせる懐かしい風情・情景 ~

北海道の無人駅で静態保存されていた東北新幹線の車両

2014年01月26日 | 交通機関・乗り物
平成22年10月に北海道の函館方面をドライブした際に立ち寄った、JR函館本線の流山温泉駅(七飯町字東大沼)で見学・撮影してきた、東北・上越新幹線の200系電車(静態保存車両)です。

流山温泉駅は、単式ホーム1面1線を有する無人駅で、駅舎や待合所も持たないとても小さな駅ですが、この駅のホームに沿う状態で、昭和56年に製造され平成13年に廃車になった東北・上越新幹線用200系電車が、先頭車2輌にグリーン車を挟んだ3輌編成で静態保存・展示されていました。
平成14年に流山温泉の誕生に伴い同駅が開業した当時、北海道新幹線の建設はまだ決まっていなかったため、東北新幹線の終点となる予定の新青森から、北海道へと新幹線が延伸される事を願って、そのモニュメントとして東北新幹線の廃車がここに設置されたのです。
しかし、その後北海道新幹線の建設が決定し、実際に建設工事も始まった事により、この200系電車は設置当初の目的であった北海道新幹線誘致の役割を終え、それに加え、10年以上も野晒しの状態で保存されていたため車両の老朽化も激しかった事から、平成25年6月に惜しまれつつも解体・撤去されてしまいました。

新幹線を日頃から利用したり見る機会が多い人にとっては、この200系電車はいかにも旧式な“昭和の新幹線”というイメージかもしれませんが、普段新幹線に馴染みが無い北海道民の多くにとっては、この団子っ鼻の電車(0系や200系など)が、長い間、新幹線を象徴する車両でした。
大沼近くの、雑木林と草原が広がる一帯に、唐突にぽつんと新幹線の車両が展示されていた光景は少しシュールでもありましたが、現在はもう、流山温泉駅に行っても、この200系電車を見る事は出来ません…。










謹賀新年

2014年01月01日 | その他


謹んで新年のお慶びを申し上げます

先帝(昭和天皇)の御代が続いていたとしたら「昭和八十九年」となる甲午(きのえうま)年の年頭に当り、改めて、60年以上もの長きに亘って国民をお導きになり国民と歩まれた昭和天皇の御聖徳を偲び奉ると共に、昭和天皇のみ心をお心として日々御公務に精励遊ばされている今上陛下の御健康と、皇室の彌栄、祖国の隆昌、世界の平和を心より祈念申上げます。

本年の干支である午=馬は、古来から人の役に立つ動物として大変重宝され、運搬・農耕などの労働力として、貴重な交通の手段として、戦の時には絶対不可欠な機動力として用いられ、多くの人々から親しまれ、愛されてもきました。
また、馬はその語呂から「物事が“うま”くいく」事に繋がるとも考えられ、力強く駆けてゆくその様から「幸運が駆け込んでくる」事を象徴する、特に縁起の良い動物ともされてきました。

このブログを読んで下さる読者の皆様方におかれましては、こういった当年干支の縁起に因み、本年は物事が万事“うま”くいき、そして様々な幸運が駆け込んでくる年とならん事を、心よりお祈り申上げます。
本年も何卒一層の御指導・御鞭撻を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。

平成二十六年(昭和八十九年)
皇紀二千六百七十四年 西暦二千十四年
元旦