丁度3年前の今日、平成28年3月26日に、北海道新幹線が新青森~新函館北斗間で
先行開業しました。
その日、それまで東京から北海道・東北方面へは新青森までしか運行されていなかった新幹線が、初めて津軽海峡を越えて、北海道へと乗り入れ(営業運転)を始めたのでした。
今回は、その北海道新幹線の開業によって、全く面影が無いほどにガラリと姿を変えた、渡島大野駅を紹介します。ちなみに同駅は、現在は新函館北斗駅に駅名が改称されています。
以下の写真はいずれも、今から9年程前の平成22年6月に私が見学・撮影した、当時の渡島大野駅です。
函館本線(函館~旭川間)は、明治35年12月に、先ず亀田(現在の函館駅)~本郷間で先行開業したのですが、その本郷駅が、この駅でした。昭和17年に渡島大野に改称されるまで、ここは本郷という駅だったのです。
開業の翌年には、路線が森まで延伸された事により、本郷駅は終着駅ではなく途中駅になりますが、それでも、明治から昭和初期にかけて、本郷駅は檜山方面を結ぶ中継駅としての重要な役割を果たし、駅周辺には馬車やバスが行き交い、駅前には宿屋もあって賑わっていたそうです。
しかしその後は寂れていき、私が渡島大野駅を訪れた時は、上の写真の通り、「無人駅の割にはやや大きな駅だな」という程度の、そして「いかにも昭和だな」という感じの、道内にはよくある、ひっそりとした佇まいの駅でした。
駅の規模・構造は、駅舎に接している単式ホームと跨線橋で連絡されている島式ホームが複合した2面3線で、昭和61年までは有人駅でしたが、その後はずっと無人駅のままになっていました。
駅前には商業施設なども皆無で、もし北海道新幹線が建設されなければ、ほぼ間違い無く、ここは今もそのままの状態だったのでしょうが、北海道新幹線が開業した事により、この渡島大野駅は、現時点では北海道新幹線の終着駅となる「新函館北斗駅」に生まれ変わる事になり、駅は一変しました。
ちなみに、いかにも「平成」の新駅という感じの、以下の写真が、現在の新函館北斗駅です。新幹線は2面2線、在来線は2面4線の構造となっています。上の写真の、渡島大野駅時代の駅舎は、今はもう解体され現存していません。
なお、渡島大野駅を見学した後、私は、近くにある流山温泉駅も見学してきました。その時の様子は以下の記事で紹介させて頂きましたので、興味のある方はこちらも御一読下さい。
https://yaplog.jp/syouwa-scene/archive/138