シア式ドロップス

方向性の無い超マイペースブログ。 缶ドロップみたいに色々なフレーバーをお楽しみくださいませ。

電気ブラン

2010-05-16 20:53:59 | 漫画閲覧室
須藤 真澄・著/電気ブラン

……勝手にハードル作ったことに反省よ…
(熱でのーみそ、浮かれてたんだねぇ)
須藤先生の作品って、説明しにくいいんだよなー。
「読めばわかる!」ってしか言いようがナイっちゅうか…。(ミもフタもない


ますび先生の漫画の特徴は、まず独特のペンタッチであろう。
人物や物の輪郭に、“-・-・-”といったような点と線を使っている。
そして、『目』ですね。
独特すぎて、初めて作品を読んだ時点で好き嫌いが分かれるかも

主に日常から少しずれた世界を描いたストーリーだが、
胸をえぐるような切なさがあったり、逆に痛快だったり、和まされたり、
とにかく心に何かが残る話をかきます


「電気ブラン」は1985年に東京三世社から「電氣ブラン」として発行された、
ますび先生はじめての(商業誌)単行本。
画像は1996年に竹書房から出た新装版。(共に絶版)


「梅鼠(自選短編集)」にも収録されている『黄金虫(おうごんちゅう)』は、
錬金術学校に進学しようとする少女の話。
普通に大学へ進学しようとする同級生から特別扱いを受け、
技術よりも理性を求められる錬金術に、戸惑いやプレッシャーを感じ始め、
かつて錬金術師だった老婆に少女は相談する…。

他の人と違う方向にむかうことで、変わった目で見られ感じる疎外感。
自分でつくりあげる重圧…。
錬金術…日常からズレた感じだが、
誰しも一度は思い悩むコトがストーリーのベースですね。
だから心にズッシリきます。


で、単行本のタイトル「電気ブラン」は、浅草一丁目一番にある“神谷バー”のお酒
アルコール度数が45%ある刺激の強いお酒。
(お土産にも売っているので、飲める方は一度試してみるのも良いかも)

初期のますび先生の作品は、絵もストーリーもやや重めな感を受け、
まさに「電気ブラン」!
ホームコメディだったり、パロディだったり、シリアスだったりで様々な作品を収録してるので、
「ゆず」シリーズや「おさんぽ大王」からの作品しか知らない人は読むべし~

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