毎日ではないが最近書き始めたブログは、私にとって不思議な媒体だ。
何人かを除いてリアルの知人はほとんど読んでないし、たとえ何かの偶然でたまたま立ち寄ってくれたとしても、私だと判る材料は何もない。
「こういう事がありました」「こんな気持ちになりました」「こんな考えをもってます」と思いつくまま書いてるだけなので気持ちの整理ができるし、多少本音を出しても実際の恥は掻かない。
そして偶然にたずねて来てくれた人が読んでくれて、こんな事思ってる人もいるんだと思ってくれる。
本来日記はプライベートな記録なのに、実体がつかめないものに向かって発信してる。
中学生の頃日記をつけてて、後で見返してギョッとして封印した記憶があるが、これもそうなるかも知れない。
吉田兼好の「徒然草」も樋口一葉の「たけくらべ」も、平凡な日々や何気ない出来事を淡々と書いてあるが、成程と思える所が随所にあって面白く、昔の人も今の人も根本的には変わらないなと思ったりする。
同じ日常でも意識するのとしないのでは違ってくるような気がするし、同じ出来事でも人によって捉え方は様々だし、表現する事で脳トレの効果も多少あるかも知れない。
物事にはプラス面マイナス面があるが、このツールもその人らしさがどこかに出るのは現実だろう。
そしていつかピタリと中断したとしても、リアルな別れを実感するわけでもないし、その気軽さがいい。