こんばんは。
今回は少しいつもと違ったテンションです。
というのも、いつもは1か月くらいの間に書きたいことがだんだん溜まって、
ある程度まとまってから、よし書こう、となるのですが、
今回はこれ以外の全てのことに対するやる気をなくしてしまったから書いているのです。
つまり、今回はいつもよりグダグダになるでしょう。
ところで、このブログも始めてから1年半くらいが経つのですが、
いつの間にか閲覧数が2000を超えてるんですよね。
1年半で2000って実際だいぶ少ない方だとは思いますが、
僕が考えた適当な文章が、しかもリアルの世界では絶対に言わないような本音が、
2000回も人様の目に触れているなんてとても不思議な感じです。
大抵は別に読むつもりもないのに間違えて入っちゃったような感じだとは思いますが、
中には何度か読んでくださっている方とかいるんでしょうか。
何か感想とかあれば気軽に書いていただいて結構です。
「誰に見られようと見られまいと気にしてない」みたいな顔してても、
一人でノートに書いておけばいいようなことをインターネットに発信している時点で、
相当の自己顕示欲はあるのですから。
さて、今回は最近好きな作家さんについて書くことにしましょう。
当たり障りないですね。
とりあえず書いてみましょう。
今すごくはまっているのは、三秋縋さんという作家さんです。
この作家さんは1990年生まれということで本当に若くて、
僕と5つしか変わらない、ほぼ同世代みたいなものですね。
もちろんこれだけ若くてまだ著書もそれほど多くないのですが、
どういう経緯で知ったかというと、この方、Twitterがとてもおもしろいんですよね。
一度たまたまリツイートされてきたものを見て、
あ、すごく共感できるな、と思ってフォローさせていただき、すぐに本も買いに行きました。
比較的中高生向けのファンタジーも多いメディアワークス文庫からの出版なので、
一見そういう軽めの本かなとも思いますが、本当におもしろいです。
確かに文章もストーリーも平易ですし、誰でも読みやすいと思います。
ただ、この本にここまで共感できる層は結構限られてるかなあ、とも。
今出版されているのは5冊あって、どれも設定は違うのですが、
根底にある世界観は全て共通しています。
それを最も端的に表しているのは、
『いたいのいたいの、とんでゆけ』のあとがきにあるこの言葉でしょう。
<落とし穴の中で幸せそうにしている人>が描かれた物語
ということです。どういうことかわかりますか?
少しネタバレみたいになるかもしれませんが、多少は大丈夫でしょう。
これまでに発売されている物語の主人公は全て、人生が全くうまくいっていない青年です。
それぞれの人生の「落とし穴」にはまってしまったのでしょうね。
そんな中でも、同じように「落とし穴」にはまった女性と出会い、「幸せそう」になるのです。
ただ、この「幸せそう」も、もしこれが俗に言う「リア充」のような幸せだったら、
僕も全く読む気なんかしませんよ。
それはやはりお互いに「落とし穴」の中ですから、
どこかくすんだような、切ないような、
そうですね、表情で言うと「泣き笑い」のような感じでしょうか。
お互いに最高に不遇な人生の中で、世界に絶望しながらも(この表現に関しては少し語弊があるかな)、
二人で肩を寄せ合って、静かに、目を瞑っているような。
そんな感じの幸せに思えます。
これが僕の心に完全に合致してしまって。
随所にその世界観から生まれる表現が僕の心に刺さるものですから、
全く飽きることなく一気に読めてしまうのです。
僕が初めて三秋縋さんの作品『スターティング・オーヴァー』を手に取ってから
まだ2か月くらいしか経っていませんが、あっという間に5冊全て読んでしまいました。
なぜ僕がここまで共感してしまうのかは謎です。
でも、思えば小学校に入るか入らないかくらいの小さい頃から、
くすんだ美しさだとか、美しさの中の儚さのようなものが好きだったような気がします。
幼稚園のときからピアノを習っていたのですが、その頃からそんな曲が好きでした。
まあ僕の話は今回は良いとして、とにかく三秋縋さんの作品には共感が止まりません。
価値観が合致しすぎて、僕自身が書いたのではないかと思うくらいです。
さっきは共感できる層が限られてるかも、と書きましたが、もしかしたらこの価値観って、
今の日本に住む若い世代なら結構共通しているのではないかな、とも思い始めました。
圧倒的な閉塞感と、漠然とした不安と、少しの幸せと。
そんなことを感じている人たちには結構合うかもしれません。
少しでも気になったら、一度手に取ってみることをお勧めします。
そんなに長くないですし、気軽に読めますので。
ただ、『三日間の幸福』のラストを読むと、
僕は電車の中で顔がくしゃくしゃになったので気を付けてください。
あと、三秋縋さんはインターネット上で「げんふうけい」という名前で作品を書いていらっしゃるので、
本はまだちょっと、という方はそちらを読んでみてはいかがでしょうか。
適当に書きはじめた今回でしたが、ちゃんと好きな作家さんの紹介ができてよかったです。
それではみなさん、ごきげんよう。
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