#ペット#我が家のペット#愛する家族#僕は君を守るよ!#85

2019-09-29 23:27:05 | 日記
#ペット#我が家のペット#愛する家族#僕は君を守るよ!
#85 (C)29 September 2019.
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ボクは泣いたカタツムリを見た。

君の長い眼があちこちを観ていた。

『我が家のペット』デンちゃん。銀色の道。



君は小さな小さな豆粒くらいの可愛い子供たちを探していた。

そこで君が産んだ子供たち。

産まれた時から、同じ形をしている。

君が親だから、速く歩ける。

しかし、

君の子供たちは米粒くらいだから、そんなに速く歩けない。

それでも、必死にお母さんの後を追い掛けていた。
🐌💦🐌💦

ある日。

彼らにとっては天変地異が起きた。







小さい世界の大きな出来事。

それは、君たちが宿っていた樹木が切り倒された。

あんなに大切にされ、

あんなに重要視されてきた、

その樹木が、

ある日、

突然、切り倒されて

そこから消えることと成ったのだ。

重機の音が

カタ・カタ・
カタ・カタ・と音を立てていた。

ある日。

私がそこを通り掛かると、

その大切な筈のヤマモモの木がまるごと、そこから消えていた。

きっと、そこの主人の予定が変わったのだろう。

君は、その泣けない樹木の替わりに、

泣いていた。



君には『耳』が無いと言う。

突然の音は聴けないのに、

悲しみの涙だけは分かる。

ヤマモモの木が何十年の悲しみを君に伝えた。

君は、そこで産まれた。

君の可愛い子供たちもそこで。



その日。

君は、ヤマモモの家を失い、

可愛い子供たちを沢山亡くした。



その日。


月の傍に星が寄り添っている夜だった。

1つの月に1つの星がずっと寄り添っていた。

夜が深くなり、

暗い夜に輝く宵の明星が

明けの明星に変わる頃。

月に置いてけぼりされたと星が気づいた頃には、

東の空から銀色の太陽が上がってきた。



家族を失ってしまった君の流す涙をボクは見た。

その場所に放置しては置けない。

そこでは君は生きていけない。

何もかも亡くしたその場所で。



ボクは君に言った。

今日からボクたちは友達以上、家族未満。

時間を掛けて『家族』になろうよ!


ボクが君を守るよ。

ずっと。ずっと。




こうして、君はボクの家族となった。



君の好きなモノは何?

インターネットで調べて見たよ。

🥒キュウリは、水分豊富で大好き。

小さな口で食べている。

🍆ナスも大好き。

柔らかい所から食べていく。

🥕人参を食べると君は黄色いうんち(💩)を出す。

君のお家のメンテナンスの為に、卵の殻を必要とすることも知った。


あの暑い・寒い野田(のでん)でいたら、君は何年も生きていけない。

せいぜい3年未満だと言う。


もし、ボクが君を守れば、

君は10年間も生きていけると書いてあった。

耳が無い分、

君には伸縮自在な眼がある。

アンテナみたいに伸びたり縮んだりするけど、

それは人間が作った不便なもの。

君のは、ポキッとは折れない。

危なければ、瞬間的に自動で中に収納してしまうのだ。

クニャンと曲がる事で君の眼は守られる。

ボクたち人間にはそんな素敵なモノ、作れっこないよ!

そして、君にはもっと素敵な能力と可能性がある。

君がもし、愛する人を見つけられなくても、

ある日、必要がきたら

君は雄にも雌にも成れるんだ!

雌雄別姓では無くて、

その逆。

雌雄両姓。

それは、最後の手段だね。

そうやって、君は子孫を遺すんだ。
この地球から、君の一族が絶えないために。




体力が無いから、君は食べる時以外、いつも良く寝てる。

ボクが安心して、君の家のハウスクリーニングをしていると、

君は長い眠りから目覚めたお姫様のように、

外に出てきて、そこの世界を観ようと

冒険心が現れる。

気がついたボクはビックリだ。

まさか!

慌てて君の行く手をキュウリやナスで誘き寄せ阻む。

自由を奪ってごめんよ。

時々、金魚は跳ねて外へ飛び出し、

猫や犬は脱走し、

捜索願いを出しても、

殆ど戻ってこない。



危険な冒険をしてみたくなるのは、人間でも同じ。



だけど、ボクには君を守る使命が与えられた。

3年で君を亡くす分けには行かないよ。

ずっと、ずっと、君を守ると約束したんだから。


時々、太陽に当てて目覚めさせてあげることも大事。

君はアクティブになる。

ボクの目の前で、君は散歩するのだ。

時々ね。

君はまるでボクの掌の上にいる。

何かの話と同じだ。


君は、怖いもの無し。

勇敢なリボンの騎士。

懐かしい。


君の全ての命を『自然』に委せている。

何の嘆きも無いのだ。



君は、自分の置かれた現状に嘆いてはいない。

耳も無い、

歩くスピードも亀より遅い、

配偶者と知り合うチャンスも少ない、

家族が突然分かれて離れ離れになる時もある。



人間であるこのボクには、君の人生が良く分からない。

ボクのそれよりもっと君は不幸だと思える。

そう思うとボクは君に涙を流してる。

それでも、

それでも、

それでも、

君は命有る限り、

その命を謳歌している。

時々、眼を覚ましてご飯を食べて、

その内に眠くなり

キュウリやナスの上で寝ていたり、

眼を覚ましたと思えば、

君の大冒険が始まる。

しかし、

そんな不確かな君の仲間は、地球上に沢山の種類と数が多くいる。

右巻き、左巻き、

大きさ、色、形。

皆、君の仲間が世界中にいる。






何だかボクは、自分が人間であることの意味が分からなくなるんだよ。


人は、どうして、悩み苦しみ、

どうして仲間同士で戦い合って

いるんだろう、と。

それほど悲しい思いをしてまで、『幸福を目指して、実際は不幸に成っている』と言うのに。







君は、このボクたちが『人間』であることの不思議を

このボクに何かを教えようとしているのだろうか?

君には、耳も語る口も無いから

ボクが耳を澄まして聴いていても、

ボクには何もその答えは聴こえて来ない。



だから、

もう少し、

君と一緒に

家族でいよう!


ボクは、君の聴こえない耳に

優しく呟いてみた。






©️#ペット#我が家のペット#愛する家族#僕は君を守るよ!2019/09/29
#85 『デンちゃんと銀色の道。』🎶🐌((((((((((((((((
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1 コメント

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Unknown (shanxi)
2019-10-01 16:39:00
🌹39~💕🐌🎶🌹

訪問してくださりありがとうございました。
秒速で気づいてお礼にやって参りました。
気づいたら、もう何人もお訪ねしてくださり申し訳ありません。
スピードが遅いモノでして。
感謝申し上げます。💐🐻
🐌((((((((((
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