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自分セラピー

「自分を好きでいる」ことは人生を豊かにしてくれます。そこに気づかせてくれる沢山のファンタジー文学を紹介していきます

そして本題の『楽隊のうさぎ』中沢けい

2009-10-17 07:28:28 | 児童文学
この作品は、先日ブログにも書いた『一瞬の風になれ』と同じように、高校生の物語です。


高校生って、大人のにおいと子供っぽさが混在した、彼ら自身も自分を持て余しているような、そんなあいまいな年代ですね。

だからこそ、部活に情熱を燃やして行くのは最高の自己実現なんです。


ボクの高校時代は、テニス一筋。
中学から続けたテニス部でしたが、ボクの行った高校のテニス部は、かなりレベルが高く、おまけに相当きつい練習で有名でした。


うさぎ跳びなんか当たり前だし、ボールボーイで失敗すると、何時間でもグランドを回されたし。


この話をすると、何回かのシリーズにしなきゃならないのでやめておきますが、そのお陰で、インターハイや、国体にも出場することができたのですから、しごきもはなっから否定するわけにはいきませんね。



さて、この『楽隊のうさぎ』を読んでいると、そんな青春時代のアツサがよみがえってきます。
別にしごきがあるわけではありません。
全編心地よい緊張と。あったかい雰囲気が流れています。

時折、主人公の心の中にウサギが登場し、緊張が和らぎます。


昨日、「オンガクガミエテクル」と書きましたが、吹奏楽部に入部した克久のお話。



吹奏楽部に入ったとはいえ、克久は楽器をいじったことなどありません。

顧問の森勉ことモリベンに、打楽器の担当に充てられます。



この高校は、全国大会常連校で、その練習も保護者からクレームが来るほどに厳しいもの。


克久が1年生から2年生になって大会に挑むまでの様子が、イキイキと描かれています。


そこで演奏される音楽が、「シバの女王ベルキス」

もちろんボクはこの曲は知りません。
きっと有名なんでしょう。

ボクが知っている「シバの女王」は、全く別の曲で、クラシェラ・スサーナという外国の女性シンガーが、日本語で「ワ~タシハ、アナタ~ノ~、アイノ~ドレイ~・・・」と絶叫するものでした。

コレシッテイルヒトハカナリフルイデス


この曲ではなく、マーチです。

ソロモン王が凱旋をしている様子や、シバの女王とソロモン王の同盟を祝ったり・・・・といった様子が、描かれています。


物語ですから、本からは音楽は聞こえてきません。
でも、確かな映像が見えて来るんですよ、本当に。


克久がたたくティンパニーの轟が、栄華を誇るソロモン王の力強さを見事に伝えてきます。

クラリネットや、フルート、そしてトランペットの音が、群衆の喜びを見せてくれるのです。


特に、この後半の演奏の部分は、本を読んでいるというよりも、映像を見ている感じでした。


少し興奮気味ですが、言い本でした。

ちなみに、You Tubeで、おそらくその曲だと思われる映像を見つけたので、興味のある方はぜひご覧ください。(7'48"時間のある方に限ります)


あ、本のその部分を読みながらだと、さらに感動ですよ。

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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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おひさです (リョウ)
2009-10-18 00:23:36
音楽って素敵だよね♪
僕の好きなミュージシャンの言葉で

音楽は宇宙船だよ
素敵な世界へ連れて行ってくれる

て言葉があるけどまさにそう!

地球の中にも宇宙は広がってるのかな~
返信する
宇宙船 (しばしば)
2009-10-18 06:38:47
リョウへ

音楽は宇宙船

ステキですねぇ。

あの音符の集まりが、まだ見ぬ宇宙に連れて行ってくれるんですね。

それが『見える』のなら、地球にも、そして心の中にも宇宙は広がっているはず。

全部つながっているんだよね、きっと。
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