山のイルカ

2017年07月30日 | 写真



燕岳には不思議な形の岩が点在している。
3千メートル級の山々が連なる北アルプスは、かつて海の底だったという。
花崗岩質の多いこの山々は、プレートの活動によって隆起してできたとのこと。
数百万年の時を経て日本列島が山の島になったことで、豊かな自然が育まれた。
そんな話を聞くにつれ、日本列島から台湾に至る島々は本当に自然が豊かだと改めて思う。
そう言えば燕岳にはイルカの形をした岩がある。やはりここが昔は海だったのだとイルカの奇岩を見て妙に納得した。


先斗町

2017年07月27日 | 写真
先斗町とは不思議な名前である。語源はポルトガル語のPONTA(「先」の意)という説があるらしいが謎が多いとのこと。京都は平安京の時代から長らく日本の中心であったので文化や芸術が京都で栄えた。海外から様々な言葉が入ってきて京都で根付いたのも自然なことであったろう。この先斗町では川床が軒を連ねている。夏は鴨川から流れてくる涼やかな風に吹かれながら京料理に舌鼓を打つ。祇園祭や五山の火送りと歴史的な夏のイベントを川床で風流に楽しむことができるのもまた京都の魅力である。舞妓さん(外人は若い芸妓さんもまとめてGeishaというが、やっぱり舞妓はMaiko-sanと呼んで欲しい)と出会える先斗町は今でも人気の観光スポットである。時代を超えてやはり「先」を行っているのである。謎が解けた気がした。

天の川

2017年07月23日 | 写真
夜空を見上げると天の川が見える。都会から離れて街の明かりの少ない自然の中では、夜空の星は圧倒的な迫力で迫ってくる。天の川をじっと眺めていると、自分の立っている地球がやたらと愛おしく思えてくる。こんなに広い宇宙の中で私のいる地球は無数の命を乗せているのだ。静かに広がる宇宙の星々が、瞬きながらこの地球の命を見守っている。そんなことをふと考えた夏の夜である。

英語で俳句を詠んでみた

2017年07月20日 | 写真
この写真から得られたインスピレーションを俳句にしてみた。
掴めそう 高原に立つ 雲の峰(つかめそう こうげんにたつ くものみね)
この俳句を英語にしてみると、
Almost able to touch, rising up over the spread plateau, ridges of the clouds in summer.
英語では五七五にはならないが、なんとなくリズム感は表現できそうだ。
だが「高原に立つ」は、自分自身が高原に立っている様子と雲が立ち昇る様子をかけたのだが、両方の意味を英語では表現するのは難しい。


祭りの夜

2017年07月08日 | 写真
蒸し暑い祭りの夜。射的に興じる若者たち。倒れない的。綿菓子の甘い香りに様々な食べ物屋台の匂いが混ざる。この混沌とした喧噪の吹き溜まりのような夜の祭りの路地には、なぜか不思議なエネルギーを感じる。不健康な淀(よど)んだ退廃感と、人々の恍惚感が絶妙のバランスで拮抗し合っている。歳を取ると徐々に足が遠のく身の上だが、五穀豊穣、国家安寧、明日もこの祭りのエネルギーに浸りに行こう。