裏磐梯の不思議な話

2017年06月28日 | 写真
踊っている木を見た。池の水面で楽しそうに踊っていた。だが不思議と水の音はしなかった。右に左に体をくねらせながら、何がそんなに楽しいのか。思わず声を掛けたくなったが我慢した。私は木立の陰からじっと息を凝らしていた。やがて木は、しずかにお辞儀をした。踊りは止まった。何事もなかったかのように木は静止し水面にはそよ風が吹いていた。しばし静寂をやり過ごしたが、やはり木は静止したままだった。白日夢でも見ていたのだろうか。私は深呼吸をして、ゆっくりとその場を立ち去ろうとした。「またおいで」慌てて振り返った私はシャッターを切った。

目は口ほどに物を言う

2017年06月26日 | 写真
スポーツをする人の目は純粋である。ただ勝利することだけを見つめた目である。どんなに相手を叩きのめすまで戦っていたとしても、相手への尊厳と敬意は絶対に忘れない。はたして国会議員の目はどんな目をしているのだろう。国民を想う目だろうか。国の将来を考える目だろうか。真剣に毎日を戦っているのは理解できる。しかし、時として国会議員の目が曇って見えるのは私だけだろうか。秘書に罵声を浴びせた議員の目は、私には悪魔の目に見えてしまった。想像を超えた口汚い言葉の羅列にこの国の将来を憂う。

ほんとうのこと

2017年06月22日 | 写真
ネットでは一つの事件に注がれる目が多い。かつては新聞記者が見たことを記事にして世の中に広がった。ネットやスマホが津々浦々に普及した今日、一斉にスマホの目が注がれ、事件は一瞬にして世界に流れる。それを武器にすることもできれば、予期せぬところで多大な被害を被る危険もある。また、情報の発信の仕方を間違えれば意図すぜして事実が大きく歪曲して伝わってしまうことさえある。そんな情報が津波のようにネットの中を渦巻いている。もはや人間にはどうすることもできない。何が本当のことだろうか。ネットの中だけに存在する新しい宗教が生まれるかも知れない。それは人間にとって良いことなのだろうか、それとも悪いことなのだろうか。こんな妄想ができるのもネットのお陰か...。逆さまに見れば新しい発想が生まれるかもしれない。

栄光のル・マン

2017年06月18日 | 写真
今年もトヨタが苦戦している。1991年ル・マン24時間耐久レースで総合優勝した787B(チャージマツダ)は凄かった。ロータリーエンジンでの優勝も歴史を刻んだ。歴史あるレースで優勝することは並大抵のことではない。マシンの調子、ドライバーの体調、天候、チームワーク、運など全ての状態が揃わなければ得られるものではない。難しいことに果敢に挑戦している人々に心から敬意を表する。

平成の記憶

2017年06月14日 | 写真
最近たばこの看板がめっきり減った気がする。今から40~50年前は街角のどこにでも見かけた気がする。ありふれた風景の中にも少しづつ変化がある。気が付いた時にはもう無くなっているかも知れない。昭和を懐かしむばかりではなく、平成にしか見られないものをしっかりと見ておこうと思う。しかしふと思う。平成にしか見られないものって何だろう...。数年後には平成が終わる。急いで探さねば。