ケルザイム 未知との遭遇

幸せを夢の実現と考えるか、何気ない暮らしの中で幸せを感じるか。ひとの価値観にスポットをあてたそんな内容にしたいです。

日乃本

2008年02月24日 | Weblog
知人より「戦顧史 日乃本」という本を借りた。
内容的には国会議員の先生方などのコメントと日本政経年表、
戦史編、戦後編。そして京都府出身出征者で昭和56年頃編集された当時に
生存され発刊にあたり協力された方(推測)がその方の生いたちなども含め
戦歴を884ページに渡り紹介されています。ひとりにつき1ページですから
884名の方が紹介されている事になります。
戦争は間違った愚かな行為であるとよく見聞きしますが、
個人をクローズアップしその方の苦労(別のもっと重い表現が適当)を考えると、
あまり軽々しく戦争批判も出来ないと感じてしまった。
いや、だからこそ批判するんだという方もいるでしょう。ごもっともです。
海外からの引き揚げ者は昭和36年12月31日現在で約639万人います。
そのうちロシア・シベリア方面からが1割強います。
おかしいと思いませんか?ポツダム宣言を受諾したのが8月14日、
ソ連が参戦したのはそのわずか6日前の8月8日。原爆投下の2日後。
しかもソ連抑留ですからヴィクトル・ユーゴーのレ・ミゼラブルさながらの
ああ無情の世界だったのではないでしょうか。
正しい史実を知り歴史を学ぶ事は正しい判断が出来る。
当たり前の事だがそれが出来ていない。
テロ対策という限定バージョンではあるがわざわざインド洋まで給油に出かける。
これも歴史を学んだ上の政策である。