「やった、か…?」
誰ともなくつぶやく声が聞こえる。
辺りは静かだ。いっそ耳障りなくらいに。
砂ぼこり舞う中、じっと目をこらす。
敵の姿は…ない。
一拍置いたあと、歓声がわきおこった。
「やりましたね!!」まだ若い兵士が興奮した面持ちで男に話しかける。
「そうだ、な…」そう返すのがやっとだった。
腹部に当てた左手がじわじわと、しかし確実に赤く染められていく。
ーこういう時思い出す者がいないのは、幸せだろうか不幸だろうかー
そんな哲学論が頭をかすめ、男は口をゆがませた。
後方を振り返り、一人の男を探す。度胸もあり、何より頭の切れる奴だ。
目を合わせ、ありきたりな一言をつぶやく。「後は頼む」
先ほど話しかけてきた兵士が異変に気づく。
「小隊長?っっ誰かきてくれ!衛生兵、衛生兵ーー!!」
朦朧とする意識の中で、思いをめぐらせる。…こんな終わり方も、悪くはない。
そして男はゆっくりと目を閉じた。
はいっ、全くもって無駄かつ無意味にショートストーリー風味でお届けしました。
そんなわけで
卒論終了&提出完了です。いぇ~
誰ともなくつぶやく声が聞こえる。
辺りは静かだ。いっそ耳障りなくらいに。
砂ぼこり舞う中、じっと目をこらす。
敵の姿は…ない。
一拍置いたあと、歓声がわきおこった。
「やりましたね!!」まだ若い兵士が興奮した面持ちで男に話しかける。
「そうだ、な…」そう返すのがやっとだった。
腹部に当てた左手がじわじわと、しかし確実に赤く染められていく。
ーこういう時思い出す者がいないのは、幸せだろうか不幸だろうかー
そんな哲学論が頭をかすめ、男は口をゆがませた。
後方を振り返り、一人の男を探す。度胸もあり、何より頭の切れる奴だ。
目を合わせ、ありきたりな一言をつぶやく。「後は頼む」
先ほど話しかけてきた兵士が異変に気づく。
「小隊長?っっ誰かきてくれ!衛生兵、衛生兵ーー!!」
朦朧とする意識の中で、思いをめぐらせる。…こんな終わり方も、悪くはない。
そして男はゆっくりと目を閉じた。
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そんなわけで
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