復活します、泣けるマンガについて語ろうコーナー!(コーナーなのか?)
今回は第4位にランクインの、『お伽話を語ろう』です。
作者は確かララ?でちょくちょく連載されてる柳原(やなはら)望さんて人なの
ですが、何故だか知名度が低くてセツナイです。結構作品でてるのになぁ。。
そんな中でもこれは、たぶん代表作で長編の、戦国時代もの。まぁフィクション
ではあるんだけど。大国・安住のお姫さま、千沙と、そこに金を納めて代わりに
いざという時に兵を貸してもらったりするとゆう友好関係にある小さな国、加賀の
領主一清(いちきよ)さまが結婚するとこから物語は始まるのです☆
軽くキャラ紹介をしとくと、千沙姫は一人娘で世間知らずで乙女ちっくな感じ。
対する一清さまはおっとりというか、ぼーっとした感じのつかめない人で、でも
策士だったり冷酷なとこもあったりする人です(書いてて意味わからん…)まあ
政略結婚ぽいけど、一応両思いな2人なんですが、そこは戦国ものなのでずっと
平和なわけではないんですね~。戦があったり、周りのキャラに一波乱あったり、
安住と加賀が敵対関係になってしまったり…。まぁ色々大変なのです。戦だから
誰かしら死んじゃったりはするんだけど、これがまた泣いてしまうのですよー
私が特に弱いのは、菊ちゃんという女の子が出てくる回。
状況がものすごくややこしいので説明はできないのですが。。一つのシーンに
一清さまが子どもの頃家臣に言われた言葉を思い出すところがあって。
「覚えておきなさい。生かす命と、そのために奪う命があることを。
それを決めるのが加賀様(あなた)です」
重い。。でも実際、そうなんだろうと思ってしまう。今は戦国時代じゃない
けど、私は決定権持ってるわけじゃないけど。。考えさせられる。
この作者さんの言葉や考え方、かなり好きなのですよ。他のシリーズで
ものすごいオススメなのが、『まるいち的風景』
ロボットものなんだけど、
得意科目=国語の私を、一瞬とはいえ工学部志望にさせた恐ろしい作品(笑)
これにも「あぁそうだなぁ」と感心・共感する言い回しが多いです。一番は
あれかな、ロボットが発明されたりした世の中に対して、「便利さと引き替えに
失ってしまったものがあるんじゃないか。お互い家事や育児なんかを手伝ったり
してきずなを作っていた、昔の不便な生活に戻って考えてみるべきでは」
みたいな批判があがるのね。
私は、それをあんた(評論家)が言えるのもテレビが発達したおかげだろ?と
思ったけど、ちゃんとした反論は思いつかなかった。江戸時代とか、昭和でもいい
けど、不便な時はもっと人と人が助けあってたって言われれば、そうかもしれない
と思ってしまった。でも今の文明化社会から戻すのは色んな意味で不可能だし、
けどそれも便利さに慣れた現代人が堕落したからと言われたら、
うーんってなっちゃうなぁと。
けど、この作品のキャラ(主役ではないとこもミソ)は言うのですよ。
「そういう物理的制約に頼って関係を作る、甘い時代はとっくに終わってる」んだよと。
今は、制約がない分難しいけど、自由にとりたい関係をとっていこうって感じ
かな。上手く言えないけど。以来、私はこれを持論にしてます(笑)
しかし、この作者さん頭が良い人らしく、特にお伽話~の中のいくつかは
よく分からなかったりする。。西側の森に誘い込んで、でも敵さんの中
つっこんで…えぇ?作戦わからーん。戦国時代に生まれなくてヨカッタ