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これはもう、今の時期に公開するしかないでしょう、というタイトルの「バレンタインデー」が本日(2月12日)から公開になりましたね。
まずは予告編。
「バレンタインデー」 (原題: Valentine's Day)
監督: ゲイリー・マーシャル(「プリティ・ウーマン」)
出演: ジェシカ・アルバ キャシー・ベイツ ジェシカ・ビール ブラッドリー・クーパー
エリック・デイン パトリック・デンプシー ヘクター・エリゾンド
ジェイミー・フォックス ジェニファー・ガーナー トファー・グレイス
アン・ハサウェイ アシュトン・カッチャー クィーン・ラティファ
テイラー・ロートナー ジョージ・ロペス シャーリー・マクレーン
エマ・ロバーツ ジュリア・ロバーツ テイラー・スウィフト
ストーリー: 一年で最高の恋の日を舞台に繰り広げられるさまざまなラブストーリー。
公式サイト: http://wwws.warnerbros.co.jp/valentinesday/main/index.html
感想は、今回のブログのタイトルそのままですかね。とにかく人数が多すぎます。この映画、一説によると、製作費は5千万ドル以下らしいです。なにしろこの人数なので、1人の出番がとても少ない。出演者の中でいちばんギャラが高額だろうと思われるジュリア・ロバーツなんて、全部で10分あったかなあ、ぐらいのものです。これだけの(しつこいですが、アメリカでは)有名なスターが出演して、製作費を比較的低めに抑えられたのは、相場の全額を払う必要がなかったからでしょうね。
実際、ギャラ以外にそんなにお金がかかっているようには見えませんでしたし。上記のストーリー、とても短いですが、別に手を抜いたわけでは……、いや、抜いてるか。とにかく、あまり書くことがないのです。上映時間の2時間余り、「この人も出てる、へえ、この人も」と思いながら、飽きずに楽しめますが、あとで考えると、誰と誰がくっついてて、どの話が誰のだったっけ……と、なかなか思い出せないのです。で、思い出せなくても、ま、いっか、と思える感じ。
一応、中心はアシュトン・カッチャーとジェニファー・ガーナーだろうと思います。正直なところ、「トワイライト」の腹筋割れ少年と、グラミー賞歌姫のWテイラー組は、十代の客寄せのためとしか思えない使われ方です。ただ、テイラー嬢はある意味でとても笑わせてくれます。アメリカでは人気があるのかもしれませんが、アシュトンとジェニファー、地味な印象が否めず。せっかく(内容はなくても)楽しいラブコメ、主役はバン!と華やかに、と願うのは私だけでしょうか。
いくつもあるストーリーの中には、もっとよく知りたいのに、と思うようなものありました。肝心のカッチャー&ガーナー組も、ジェニファー・ガーナーの役どころの良さが充分に伝わってきません。あまりにも出演者を公平に扱おうとしたせいなのか、すべてが中途半端に語られている感じです。その中では、シャーリー・マクレーンとヘクター・エリゾンドのストーリーは、短いながらもさすがにしっかりしている気がしました。
私が群像劇のラブコメではいちばん好きなのは「ラブ・アクチュアリー」。DVDのジャケットをみると、これも19人の恋模様だったのですが、人数は同じでも、中心になっている人たちがしっかり描かれているためか、散漫な印象がないのです。
アメリカでも同時公開で、週末3日間の興収予測は3千万ドルは超すだろうと言われています。アメリカは15日の月曜が祝日(President's Day)のため、4日間の興収は5千万ドル近くになる、と予測しているサイトもあります。昨年同時期に公開された、やはり群像ラブコメの「そんな彼なら捨てちゃえば?」は最終的に1億ドル近くまでいったので、それと同等か、うまくいけば、超すかというところでしょうか。作品としては、「そんな彼なら~」のほうが3倍ぐらいは上だと思いますが、タイミングとか、女性向け映画のブームとか、やっぱりジュリア・ロバーツ、というところなのかも。
けっこうけなしてますが、2時間、何も考えずに楽しめます。で、終わったあとも、あまり何も考えずに済みますので、気分転換にはいい1作かと。それから、エンド・クレジットではお楽しみがありますので、席を立たないように。
僭越ながら採点: 60点/100点
ちなみに私の採点基準は、レディースデー(1,000)なら観ても損はなし、というのが60点、通常料金(1,800)で観ても損はなし、というのが75点です。でも、けっこういい加減です。
最後に、「ラブ・アクチュアリー」の予告編も。
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