今から書くことは、サンディーにも映画にも全然関係ない内容です。ちょっと重い・・・でも何か書かないと心が落ち着かず……。
最近、ある方が亡くなりました。私は会ったことも話したこともメールのやりとりもしたことはありません。被災地に取り残された動物たちの救援活動をやっていらしたその方が率いる小さな団体のブログを毎日読み、たまーに小さな支援をしていただけでした。その方も、仲間の方も、大変な活動をされているのにもかかわらず、いつも軽快で楽しい内容のブログで、地元の人々とも信頼関係を築き、「自分たちは永遠に支援できるわけではないのだから、地元の人たちの意識改革が大事」と啓発にも努めていらっしゃいました。気負いとか、悲壮感とか、上から目線とか、そういうものが一切感じられず、必ずクスクス笑えるようなことをいつも書いていらゃっしゃいました。
だから、その方が突然、自ら命を絶たれたということを知ったときには、自分でも驚くほど衝撃を受けました。新聞で事件の報道を読んでいたにもかかわらず、その人と一致しなかった。おそらく、そういう事件にかかわるとはとても想像できない印象を受けていたからでしょう。警戒地域の動物レスキューをされている方たちは心身とも疲弊されているけれど、この人だけは大丈夫、と勝手に思い込んでいたからです。でも、現実は違ったのでしょう。
何があったのか、真相は分かりません。たぶん、永遠に分からないでしょう。私は一年以上、その方の活動をブログを通してですが、追ってきたので、何も知らない人たちがあれこれ勝手な憶測を言っているのが悔しかった。私も「何も知らない」に等しいけれど、少なくとも、その方の努力でどれだけの命が救われたかは想像がつきます。ただ、ご遺族がどれだけつらく、複雑な思いをされていることか、と案じていましたが、参列された方によれば、ご家族4人全員のご葬儀で、手厚く送られたとのことで、少し安心しました。まあ、関係ない私が「安心」というのも変な話ですが。
次々に事件が起こるこの世の中では、その方の事件はあっという間に忘れ去れるでしょう。どこかの週刊誌がスキャンダラスに報じるかもしれませんが。憶測だけでその方を非難する人たちのことを書きましたが、私自身、そういう事件があると、憶測しかしてこなかった。今回の事件で、実情は違う可能性が大きいということに、今さらながら気づいたのでした。
今はただ、その方とご家族のご冥福を祈り、遺された3匹の飼い犬たちが幸せになることを願うだけです。そしていつか、その方の生前の動物愛護活動を誰かがちゃんと整理して発表してくれたら・・・と思っています。そして、疲れ切っているボランティアの方々が、思いつめないでほしい、やめてもいいんだと思ってほしいと願っています。まず、自分が幸せでないと。更新されないとわかっているのに、その方のブログをつい、のぞいてしまいます……。
友達でも知人でさえもなかったけれど、今はこの歌かな。季節外れですが。