宮城まり子が学園長を務める肢体不自由児養護施設「ねむの木学園」(静岡県掛川市)のこどもたちの合唱を収めた「ママに捧(ささ)げる歌」=写真=が、ビクターから発売された。
今年2月に都内で開催されたコンサートを収録したDVDで、同時に宮城が監督した映画「ねむの木の詩(うた)」(1974年)などドキュメンタリー4本も初めてDVD化された。
4作を鑑賞した後、「ママに――」を見た。これは音楽作品でもあり、学園のありのままの姿を追った4作と同様、ドキュメンタリーでもあると感じた。「ねむの木の詩」では幼かったこどもたちの40年後の晴れ姿。宮城の指揮に吸い寄せられるように体を傾けて歌う姿は変わらぬ信頼感を示し、車いすに乗り涙をぬぐう宮城にも歳月の重みがあった。東京・ポレポレ東中野では26日~11月15日に、5作を一挙に上映する。
見事なハーモニーを奏でていた5人だが、以前は斉唱しかできなかったという。一方、映画2作目で宮城が献身的に舌の動かし方を教えた「やっちゃん」。今月20日、学園の運動会で赤い風船を持って登場したが、言葉をしゃべらないままだった。愛と努力が起こした奇跡も、変えられなかったものも。どちらの現実も宮城は堂々と示している。(仁)Yaff.showAffTag({'disp':'','iseven':'','irakuten':'','w':'','t':'','a':'','m':'','p':'','seven':'','rakuten':'','isbn':'B00E4TY0H2'});
(2013年11月1日
読売新聞)
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