走り続けたい社内SEブログ

走り続ける(ようにがんばっている)社内SEの独り言です。

Windowsサーバを2000→2003へ移行しました

2010-12-19 23:29:33 | 環境
先日、社内のエンタープライズサーバをWindows2000Server(Win2kSvr)からWindowsServer2003(WinSvr2003)へ移行しました。
(実際には、WindowsServer2008R2(WinSvr2008)を購入してダウングレードしています)。

発端は、今年7月のWin2k延長サポート期限切れですが、Win2kサーバが稼働していたサーバはメモリ256Mで非力(しかもECCだから高価)だったので、ハードウェアの延命は諦めて別サーバへの移行となりました。
サポート切れに伴うリプレースって経営層の理解得にくいですよね(._.)...。

サーバ移行に伴い掲げた目標は、
・現状のサービス継続性を維持する
・エンドユーザに違和感を与えないようにする
の2点です。

エンドユーザに違和感を与えないようにするというのは、一部アプリケーションをターミナルサービスで提供しているため、あまりユーザインターフェースを変更するとサポートが面倒なので・・・。

サービスの継続性については、
・現状:ハードウェアRAID(RAID5)
・移行後:ソフトウェアRAID(RAID1:ミラーリング)
とすることで決定し、エンドユーザの違和感軽減では、
・Win2kSvr→WinSvr2003への移行
ということで決着しました。

ちなみに検討段階では、WinSvr2008を使う案もあったんですが、どうも安定しないっぽいので却下となりました。
WinSvr2008の仮想化技術Hyper-Vを使って、WinSvr2008上にWin2kSvrの区画を作る運用も考えたのですが、そもそも移行先のサーバのCPUがIntel-VTに対応しておらず断念。
2008になって追加された「アプリケーションがあたかもクライアント上で起動されたかのように見える」というRemoteAppを使ってみたかったので、残念。
(参考URL[アットマークIT]:http://www.atmarkit.co.jp/fwin2k/winsv2008/08ts_01/08ts_01_03.html)。

また、元サーバがハードウェアRAIDだったのですが、追加投資は抑えようということでOS標準のソフトウェアRAIDを使うことになりました。

ちなみに、ソフトウェアRAIDを使うには、OSインストール後に通常のベーシックボリュームからダイナミックボリュームへ変換する必要があります。
よく忘れるんですが(今回も調べ直した)、
・ダイナミックボリュームにOSをインストールしても起動できない(パーティションテーブルがない)
・しかし、OSインストール後のボリュームをダイナミックボリュームへ変換すれば大丈夫
ということなので、OSインストール後にミラーリングしました。

ということで、リモートで使用する限りはほぼ現状維持となり、特に問題なく稼働中です。

参考までに、今回のRAID1はホットスワップ非対応でリビルド時には電源OFFが必要になりますので、継続性が求められる場合は、RAIDカードを用意した方がよいと思います。

viをカラー表示する

2010-10-10 19:07:18 | 環境
お久しぶりです・・・(v_v;)。

仕事柄Linuxを使用することが比較的多いので、普段エディタはviを使用しています。
(複雑なことをやるときはWindowsマシンに落として編集した後にアップロードしたりしますが)。

で、最近設定ファイルをいじることが多いので、フツーのエディタみたいにカラー表示できたらなぁ~と思い調べてみました。

googleでチェックしてみると色々書いてあったのですが、自分の環境だとvimをインストールするだけで、連動してviもカラー表示されるようになりました(CentOS4.6)。
ちなみに、カラー表示後にコマンド"syntax off"を使うと、いつも通りの無機質な画面に戻ります。


RDPとかVNCって便利ですよね

2010-08-15 23:55:53 | 環境
昨日の記事に"VMware Server"はRDPが無いけどVNCで事足りると書いたんですが、何気なくASCII.jpの「日本HP、文庫本より小さい低価格シンクライアント」http://ascii.jp/elem/000/000/509/509162/という記事を読んでいて、RDPって重要だなぁ~と思いました。

私も普段Windowsサーバの管理やクライアントのリモート操作でRDP(リモートデスクトップ接続)を使いますが、確かに便利です。
VNCと比較してレスポンスが全然違いますし。
(WindowsXP_HomeやLinuxはリモートデスクトップをサポートしないので、VNCを使っています)。

私は普段VNCは、RealVNCとTightVNCを使っています。
どちらもリモートデスクトップ同様にフルスクリーンにできますので(VNCクライアントに依存)、RDPが使えなくてもリモート管理は行えます。

ちなみに、VNCやWindowsサーバのターミナルサービスWebアクセスは、Webブラウザをクライアントにすることができます。
クライアントPCがWindowsプラットフォームでなくてもリモート接続できますので、ブラウザ端末をシンクライアント端末にすることも業務によっては可能だよな~と思ってみたり。

最近、デスクトップ仮想化の分野もだいぶにぎやかになってきたので、今後の動向をワクワク見守っていきたいと思います。

そういった意味で最近おもしろいなぁと思ったのは、Microsoftの"MultiPoint Server"です。
ASCII.jpの記事リンクを張っておきます。
日本HP、1台のマシンを10人で共有するMultiPoint Server搭載機

こういうことを考えるといつも思うのが、いつかWindowsOSを搭載しないPCがエンドユーザに浸透する日が来るのか?ということです。
だいぶ前になりますがNC・NetPCという言葉が話題にあがったことがあります。(500ドルパソコンといったほうがわかりやすいでしょうか)
詳細は省きますが、NC(ネットワークコンピュータ)・NetPCは、TCO(管理コスト)増大への反動だったと感じています。

コスト意識を軸に考えていくと、もっと柔軟にPC環境を構築できないか、効率的に管理できないか、という考えに行き着くんだと思いますが、実現するために越えなければならないハードルがあるので、もう少し時間がかかるんでしょうね。

「VMware Server」と「VirtualBox」の機能比較(主観的考察)

2010-08-14 20:02:04 | 環境
先月から選定を進めている(VTを使用しない)仮想化ソフトウェアの機能比較です。

先日、マイクロソフトの"Virtual PC 2007"は、Win版しかないという理由で候補から外したので、残るはヴイエムウェアの"VMware Server"とオラクルの"VirtualBox"になります。

WindowsXPとCentOS4.6をホストOSに、Windows2000とCentOS4.6をゲストOSにして、試験運用した結果を踏まえて機能比較をしてみたいと思います。




VMware Server VirtualBox
ホストOSの種類 Linux/Windows Linux/Windows/Mac OS X等
ゲストOSの種類 Linux/Windows等 Linux/Windows/Mac OS X?等
リモート管理 ○ (GUI) △ (CUI)
ディスクの圧縮 ○ (GUI) ○ (CUI)
ゲストOSの自動起動 ○ (GUI) ○ (CUI)
管理コンソールからの分離


表の各項目について簡単に解説します。

つたない説明ですので、詳細は下記リンク先のPDFファイルをご参照ください。

・"VMware Server":仮想マシンガイド(http://www.vmware.com/jp/pdf/server_vm_manual.pdf)
・"VirtualBox":ユーザガイド(http://wikis.sun.com/download/attachments/38211768/UserManual-ja.pdf)

基本は"VMware Server"がGUIベースで、"VirtalBox"はCUI(コマンド)ベースになります。

<ゲストOSの種類>
"VirtualBox"に「Mac OS X」を?表記したのは、マニュアル上に記載は無いのに管理コンソールに項目があるので一応載せました(未確認です)

<管理コンソールからの分離>
まず、"VMware Server"と"VirtualBox"では管理コンソールの影響度が違います。
・"VMware Server":管理コンソールを終了してもゲストOSの稼働に影響がない(ゲストOSは稼働し続ける)
・"VirtualBox":管理コンソールを終了するとゲストOSも終了する

※"VirtualBox"はマニュアルを読む限り管理コンソールを使用しなくてもコマンドでゲストOSの管理は可能なようですが、管理コンソールとコマンドを両方使うとなると煩雑・・・

<リモート管理>
"VMware Server"は管理コンソールを別PCに導入できるので、別PCから同じように管理が行えます。
"VirtualBox"は、コマンドで管理が行えるのでSSH等で接続できれば、別PCから管理が行えます。
また"VirtualBox"はRDPプロトコルをサポートしているため、リモートデスクトップを利用することができます。

<ディスクの圧縮>
どちらも可能ですが、"VMware Server"は管理コンソールから、"VirtualBox"はコマンドで実行します。

<ゲストOSの自動起動>
どちらも可能ですが、"VMware Server"は管理コンソールで登録します。"VirtualBox"はShell等で実装することになると思います。


で、比較した結果、今後"VMware Server"を使っていこうと思いました。

理由は、"VirtualBox"は習熟度を上げるのに時間がかかりそうだから(v_v;)。

使えるようになるまでに時間が必要なのは費用対効果に影響しますし、管理コンソールもコマンドも使えるので一見便利そうですが、運用ルールを徹底しないとヒューマンエラーの元にもなりそうです。

また、"VMware Server"の管理コンソールが分離しているというのは非常にしっくりきます。
DB等も管理コンソールと本体が分離していて、別PCに管理コンソールを導入して運用したりしていると思いますが、あれと同じなのですんなり理解できます。

"VirtualBox"のリモートデスクトップは、一瞬オォ!と思ったのですが、別にVNCで事足りるんですよね。

以上、主観的考察でした。

VMware ServerのLinux版セットアップと起動時間の比較

2010-08-12 21:57:39 | 環境
今後、仮想化ソフトウェアを使っていこうと考えた時、Windows上しかない"Virtual PC 2007"より、Linuxでも走るほうがよいと思うので、下記2つのうちどちらかに使用と思案中。
・VMware Server
・VirtualBox

とりあえず、CentOS4.6をインストールしたホストOSに、"VMware Server"をインストール。

ダウンロードサイト(http://downloads.vmware.com/jp/d/info/datacenter_downloads/vmware_server/1_0)からrpmパッケージをダウンロードしてインストールしました。
ちなみに、ライセンスキーはLinuxとWindowsで違うようです。
※Windows版exeをダウンロードする際に取得したライセンスキーでは認証できず、新たにライセンスキーをWebで発行したら認証できました(http://blog.goo.ne.jp/self-style/e/5353e276a6025684d7b78996ffe8c4a4)。

今回は、下記サイトを参照させていただきました。
・VMware Server 1.x インストール手順(RPM版)
(http://extstrg.asabiya.net/pukiwiki/index.php?VMware%20Server%201.x%20%A5%A4%A5%F3%A5%B9%A5%C8%A1%BC%A5%EB%BC%EA%BD%E7%28RPM%C8%C7%29)
※私はWebコンソールは使用する予定がないので、「VMware MUI (Management User Interface)導入 」はスキップしました

上記サイトで、"VMware Server"本体の導入は終わりましたので、管理コンソールを導入します。
Windows2000をコンソールとして使用するので、ダウンロードページから管理コンソールのzipファイルをダウンロードしました。
今回ダウンロードしたのは、VMware-server-win32-client-1.0.10-203137.zipです。
このファイルを解凍すると、コンソールのセットアップexeがあります(VMware-console-1.0.10-203137.exe)ので、実行してインストールします。
これで、管理コンソールの導入も完了です。

注意する点としては、"VMware Server"のインストール中に使用するポート番号を聞かれますので、ファイアウォールが有効な場合、ポートをあける必要があります。
また、インストール中にgccを使用しますので、コンパイルが入っていない場合は事前に導入をお進めします。

導入後はやはり動かしてみたいものですので、少し乱暴ですが、WindowsXPの"VMware Server"で作成したゲストOSファイルを移行しました。
※バージョンは同じです(VMware-server-1.0.10-203137)

まず、管理コンソールからゲストOSを作成します。
Windows2000とCentOS4.6のゲストOS枠を作成し、VMwareのサービスをstopします。
Windows版のvmdkファイル等フォルダに含まれるファイルを丸ごと上書きして、サービスをstartします。

ハードウェアの違うがあるため(FDDの有無等)、最初は警告がでましたが設定を修正することで問題なく使用できました。

で、早速パフォーマンス比較です。
先日の比較(http://blog.goo.ne.jp/self-style/e/484424688421de02fecb9bddced360c8)は、XPでしたので、純粋な比較にはありませんが参考情報として掲載します。

OS CPU Memory 起動時間 終了時間
XP_Pro.SP3 Pentium4_2.4GHz 1536MB 2:34 0:40
CentOS4.6 Pentium4_3.0GHz 1664MB 1:06 0:20