走り続けたい社内SEブログ

走り続ける(ようにがんばっている)社内SEの独り言です。

Virtual PC 2007とVMware Serverのサイズ比較

2010-07-25 13:37:21 | 環境
先日に引き続き、VMware ServerにCentOSを導入しました。

インストール後、なぜか初回起動時だけVirtual PC 2007同様に"kernel panic"になりました。
それ以降は、問題なく起動しているので、まぁ良しとします。

早速、双方の環境でのファイルサイズの比較をしてみました。

それぞれ環境を同一にしています。
環境の詳細は、以下の通りです。

<Windows2000>
・Windows2000Pro.にSP4,ロールアップ1を適用
・アンチウィルスとして、"KINGSOFT Internet Security 2011"を導入
(本当は"Microsoft Security Essentials"を試したかったのですが、これってXP以降なんですね・・・エラーになりました)

<CentOS4.6>
・構成で"Server"を選択(追加パッケージなし)


詳細は、下記表をみていただくとして、簡単にまとめると

・VMware Serverの方が、ファイルサイズが小さい
・Virtual PC 2007の方が、アーカイブするとファイルサイズが小さくなる

という結果になりました。

なお、Virtual PC 2007には、「Virtual Disk Precompactor」というファイル最適化ツールが用意されています。
ヘルプを参照すると、「バーチャル ハード ディスク上の利用可能な空き領域をすべて 0 で上書きするように設計されたコマンド ライン ツール」とあります。

'0'で上書きするので、実際のファイルサイズが小さくなるわけではありませんが(実際多少増えました)、アーカイブするとファイルサイズが小さくなることが確認できました。

今回のセットアップでは、OSインストール後のSP4適用以降は全て仮想マシン上にコピーして実行しています。
これらのファイルは、セットアップ後は不要のため削除していますので、これら不要になった領域が'0'上書きされたため、アーカイブサイズが減ったようです。
※アーカイブ形式はLHA(lh5)で測定しており、結果は"+(Precompactor後)"欄に記載しています


仮想化ソフトウェア OS 無圧縮 圧縮(LHA)
Virtual PC 2007 Windows2000Pro.(SP4, ロールアップ1) 2.59 GB 0.7 GB
(.vhdファイル) +(Precompactor後) 2.59 GB 0.61 GB
CentOS4.6(構成:Server) 2.96 GB 0.77 GB
VMware Server1.0.10 Windows2000Pro.(SP4, ロールアップ1) 2.23 GB 1.19 GB
(.vmdkファイル) CentOS4.6(構成:Server) 2.04 GB 0.76 GB


VMware Serverの導入記録(Windows2000)

2010-07-22 00:03:57 | 環境
VMware Serverの導入記録(Windows2000)

Virtual PC 2007に引き続き、比較対象にあがっていたVMware Serverの導入を使用と思います。

Virtual PC 2007同様、VT(IntelVT,AMD-V)が無くても動くVMwareのソフトウェアは他にもありますが、ゲストOSをサーバとして稼働させて利用することが許可されてるVMware Serverを導入することに決めました(もちろんゲストOSのライセンスも必要ですが)。

なお、今回インストールするバージョンは、現在のバージョンは、1.0.10です。
最新版の2.xシリーズも検討したのですが、管理コンソールがブラウザベースということなので見送りました。

では、実際に導入していきます。

VMware Serverを導入するには、まずセットアップexeとライセンスキーを入手する必要があります。

・セットアップexeダウロード
http://downloads.vmware.com/d/info/datacenter_downloads/vmware_server/1_0
なお、ファイルは、win32版で、
-VMware-server-installer-1.0.10-203137.exe:VMware Server本体(管理コンソール含む)
-VMware-server-win32-client-1.0.10-203137.exe:VMware Serverの管理コンソールのみ
の2つがありますが、今回は"VMware Server本体(管理コンソール含む)"のみ使用します。

・ライセンスキー発行
http://register.vmware.com/content/registration.html
"Serial number needed"欄で発行数を入力します。私は5つ発行しました。

※ライセンスキーは画面表示されるだけなので、メモってから閉じるようにしましょう。
(メール送付されません)。

ライセンスキー発行画面の項目が細かいので内容と入力例を記載します。
なお、Other(その他)やUnknown/Don'tKnow(知らない)なども選べますので、わからない場合はそれらを選択してください。

* Name
 → 氏名(アルファベットで半角英字)
* Phone Number
 → 電話番号
* Email Address
 → 電子メールアドレス
* Company
 → 会社名(個人利用の場合はPersonalとか)
* City, State/Province
 → 都道府県(例:Tokyo, Kanto)
Chubu(中部), Chugoku(中国), Hokkaido(北海道), Kanto(関東), Kinki(近畿), Kyushu(九州), Okinawa(沖縄), Shikoku(四国), Tohoku(東北)
IBMのホームページを参考にしました

* Zip/Postal code
 → 郵便番号
* Country
 → Japan(日本)
* Functional Area
 → 職種
* Organizational Role
 → 役職
* Serial numbers needed
 → 必要なライセンスキー数(5なら5つ発行される)
* Operating System
 → ホストOS
* Number of employees
 → 社員数
* How many x86 servers in the entire company?
 → 現在使用中のx86サーバの台数
* VMware products you currently use
 → 現在VMware製品を使用しているか否か
* Planned VMware Server use
 → VMware serverの利用計画について
* Do you have a Storage Area Network (SAN)?
 → SANを有しているか否か
* Are you interested in using a centralized console to manage your multiple VMware
 → 複数の管理コンソールの集中管理に興味があるか否か
* Are you interested in purchasing Support for VMware Server?
 → 有償サポートに興味があるか否か
* Are you interested in evaluating VMware Infrastructure?
 → サーバ統合スィート"VMware Infrastructure"を評価することに興味があるか否か
* Do you have a preferred VMware reseller? If so, please indicate the reseller?s name.
 → 故意にしているVMware製品の業者がいる場合は記載して


準備が整ったら、セットアップexeを実行します。

-セットアップを開始するので、そのまま[Next]


-セットアップを続行するので、"I accept~"にチェックを入れて[Next]


-とりあえずComplete(完全)を選択して[Next]


-IISがインストールされていないと下記画面が表示されますが[OK]を押します
(Web管理ツール"VMware Management Interface"を使用する際に必要になりますが、無くても動きます)


-場所を選択して(変更しなくても可)、[Next]


-CDオートラン機能を無効化する
「Yes disable autorun」にチェックを入れると、CDオートラン機能が無効化されます。
CDオートラン機能は、CD・DVDを挿入した際に自動でそのフォルダが開いたり、画面が起動したりする機能です。
Webで検索したところ、有効にしていても特に問題はないようですが、今回はVMwareお勧め?の無効かを選択しました。


-今まで設定した内容で問題なければ、[Instal]


-処理が始まります(結構時間かかるので気長に)


-ライセンスキーの入力を求められますので、取得したキーを入力して、[Enter]


-完了



VMware Serverのインストールが完了すると、デスクトップに「VMware Server Console」のアイコンが作成されます。

続けて、ゲストOS(Windows2000)のインストールを行います。

-デスクトップのアイコン「VMware Server Console」をダブルクリックして、コンソールを起動します

-今回は、VMware Serverを導入したPCを直接操作するので"localhost"を選択し[OK]
("Remote host"は別PCにコンソールだけインストールして操作する場合に使用)


-管理コンソールが起動しますので、"New Virtual Machine"をクリックします


-ウィザードが起動しますので、[次へ]


-Typical(標準)を選んで、[次へ]


-MicrosoftWindowsのWindows2000Pro.を選んで、[次へ]


-ファイルの作成場所を選んで、[次へ]


-ネットワークのタイプを選んで、[次へ]
Use bridged networking: LANに直接接続 ※今回はこれを選択
Use network address translation: LANと分離した仮想LANに接続する
Use host-only networking: ホストOSとだけ通信する
Do not use a network connection: ネットワークを使用しない


-ディスク容量とタイプを選んで、[完了]
・Disk size: 仮想ディスクの容量
・Allocate all disk space now: チェックを入れると固定サイズ、チェックを外すと可変サイズ
・Split disk into 2GB files: 上記"Disk size"で2GBを超えるサイズを指定した場合に、2GB単位にファイルを分割してくれます(古いファイルシステムの場合、1ファイルのサイズ上限を超える際に必要)


-ゲストOSの枠が作成されます


-ゲストOSのインストールを行います
光学式ドライブにWindows2000のCDをセットし、管理コンソールのタブ"Windows 2000 Professional"の中の画面中央の"Start this virtual machine"をクリックします。

-ゲストOSが開始されますので、CDブートさせてインストールを行います。
後は、通常のインストールと同様です。

Virtual PC 2007の導入記録(CentOS4.6)

2010-07-20 23:04:45 | 環境
Virtual PC 2007へのCentOSの導入記録です。

要件などは前回をそのまま引き継ぎますので、WindowsXP上でCentOS4.6を稼働させる環境の構築が目的になります。

早速ですが、導入手順です。

すでに、Virtual PC 2007はセットアップ済みなので、ゲストOS枠の作成から始めます。

---ゲストOS枠の作成(CentOS)
・ゲストOSをインストールする必要がありますが、インストールするための枠を用意します。
表示されたウィンドウの右にある[新規]ボタンをクリックすると、ウィザードが表示されますので、メッセージに沿って導入作業を進めます。



各画面の選択項目の例を記載します。

-オプション:[バーチャルマシンの作成]を選択


-バーチャルマシンの名前と場所:任意(なんでもOK)


-オペレーティングシステム:[その他]を選択


-メモリ:[RAMの調整]を選択
-メモリ:次画面で128MBで設定


-バーチャルハードディスクオプション:[新しいバーチャルハードディスクオプション]を選択


-バーチャルハードディスクの場所:任意


-完了



---ゲストOSのインストール
セットアップが完了した後に、再度[スタート]-[すべてのプログラム]の中の「Microsoft Virtual PC」を起動します。
うまくいっていれば、先ほど作成したOS枠が表示されているはずです。

これ以降はCentOSのインストールを実際に行いますので、光学式ドライブにCDをセットしようと思ったのですが、ダウンロードしたisoファイルがありますので、こちらを使いたいと思います。

ツールバーの[CD]-[isoイメージのキャプチャ]を選択して、isoファイルの場所を指定します。
今回はインストールに使用するCDが3枚あるので、次のCDを求められるたびにこの作業を行います。
(別のisoファイルを指定する場合は必要ありませんが、isoファイルを何も指定しない状態に戻すには、ツールバーの[CD]-[~~~を解放する]をクリックします)

これで、該当のisoファイルのCD-ROMがCDドライブにセットされた状態になりますので、後はBIOSのCDブートの設定をした後に、ゲストOSの起動あるいはリセットを行います。


で、CDを3枚挿入してセットアップが完了したのですが・・・エラーになりました。

下記に発生したエラーと私の対処法を記載します。

Q1)エラーメッセージ「starting openibd : kernel panic - not syncing : fatal exception」を吐いて、起動途中で止まる

A1)ランレベル'1'で起動して設定変更(ランレベル'1'でないと起動しなかったので)

「/boot/grub/grub.conf」の下記修正
変更前:kernel /vmlinuz-2.6.9-67.ELsmp ro root=LABEL=/ rhgb quiet

変更後:kernel /vmlinuz-2.6.9-67.ELsmp ro root=LABEL=/ rhgb quiet ide=nodma ide0=noautotune ide1=noautotune

参考ページ:ハードディスクの自動設定を無効にする

Q2)起動はするが、画面が崩れて何が表示されているのかわからない

A2)CentOSのビデオの同時発色数を、Virtual PCがサポートする16bitか32bitに合わせる

「/etc/X11/xorg.conf」の下記修正
「DefaultDepth」と「Depth]の24を16に置換する(16bitにする場合)


※ランレベル'1'での起動方法について

・CentOS起動中の「Press any key to enter the menu」で任意のキーを押下します


・'e'キーを押下します ('e'は編集)


・矢印キーで該当のラベルを指定して、'e'キーを押下します


・最後に半角スペースを挟んで'1'を入力し、Enterキーを押下します


・'1'が入力されていることを確認して、'b'キーを押下します


・ランレベル'1'で起動します

Virtual PC 2007の導入記録(Windows2000)

2010-07-19 22:45:13 | 環境
Microsoftの仮想化ソフトウェア「Virtual PC 2007」の導入記録を残そうと思います。

このソフトの導入目的は、開発環境のPC台数を減らすことです。

仮想化とは一言で言うと、1台のPC上で複数のOSを同時に稼働させることができる技術です。
つまり、見た目は1台のPCなのに、複数台のPCが稼働しているようになるのです。

今回の要件は、
・WindowsXP上で稼働する
・CPUの仮想化支援機構"VT"が無くても稼働する(要は古いPCでも利用可能)
・WindowsServer2003とWindows2000、CentOS4.6を導入できる
こととしました。(私のPCはIntel VTやAMD-Vなどをサポートしていないため・・・)

ネットで探したところ、この要件を満たす仮想化ソフトウェアは、
・Virtual PC 2007(マイクロソフト)
・VMWare Server(ヴイエムウェア)
・VirtualBox(サンマイクロシステムズ)
等が見つかりました。

上記3つの仮想化ソフトウェアは、ホストOS上にゲストOSを配置するタイプになります。
ホストOSとは、PCにセットアップされたOSです。
ゲストOSとは、ホストOS上に仮想化として実装されるOSです。
つまり、今回はWindowsXPがインストールしてあるPCに、別のWindowsやCentOS4.6を導入するので、
・ホストOS:WindowsXP
・ゲストOS:WindowsServer2003, Windows2000, CentOS4.6
となります。

まず、マイクロソフトのVirtual PC 2007から試すことにしました。

Virtual PCが提供する稼働PC/AT互換機環境は、以下の通りです。
・ビデオカード:S3 Trio32/64 PCI (VRAM 8M)
・チップセット:Intel 440BX
・LANカード:DEC 21140A 10/100
・サウンド:サウンドブラスター16
(今回は使用しませんが、このスペックがゲストOSに提供されますので、Vistaの視覚効果(Aero)等はゲストOS上では使用できません)

また、Virtual PC 2007でサポートされているOSは以下の通りです。
<ホストOS> ※64bit版は一部対象外
・WindowsVista(Business以上)
・WindowsXP(Pro以上)
・WindowsServer2003(Standard)
<ゲストOS> ※64bit版は対象外
・WindowsVista(Business以上)
・WindowsXP(Pro以上)
・Windows2000
・Windows98(Second)
・OS/2 Warp・・・

導入対象としているCentOSが入っていませんが、導入できるようなので見切り発車します。

以下、導入手順です。

---セットアッププログラムのダウンロード
・マイクロソフトのページでexeファイルをダウンロードします。
32bit版、64bit版が選べますが、これはホストOSの版を選びます。
Microsoft Virtual PC 2007ダウンロードページ

---Virtual PC 2007セットアップ
・ダウンロードしたexeファイルを実行しセットアップします。
ウィザードが表示されますので、メッセージに沿って導入作業を進めます。

---Vitrual PC 2007起動
・セットアップが完了すると、[スタート]-[すべてのプログラム]の中に「Microsoft Virtual PC」として登録されますので、クリックして起動します。

---ゲストOS枠の作成(Windows2000)
・ゲストOSをインストールする必要がありますが、インストールするための枠を用意します。
表示されたウィンドウの右にある[新規]ボタンをクリックすると、ウィザードが表示されますので、メッセージに沿って導入作業を進めます。


各画面の選択項目の例を記載します。

-オプション:[バーチャルマシンの作成]を選択

-バーチャルマシンの名前と場所:任意(なんでもOK)

-オペレーティングシステム:[Windows2000]を選択

-メモリ:[RAMの調整]を選択し、容量を指定

-バーチャルハードディスクオプション:[新しいバーチャルハードディスクオプション]を選択

-バーチャルハードディスクの場所:任意

-完了


---ゲストOSのインストール
セットアップが完了した後に、再度[スタート]-[すべてのプログラム]の中の「Microsoft Virtual PC」を起動します。
うまくいっていれば、先ほど作成したOS枠が表示されているはずです。

これ以降はWindows2000のインストールを実際に行いますので、光学式ドライブにWindows2000のCDをセットします。
そして、「Microsoft Virtual PC」のOS枠を選択して、右の[起動]ボタンをクリックします。

CDブートの設定については、通常のBIOS設定と同様ですが、CDのマウントについては設定が必要です。
[起動]ボタン押下後にPC起動画面(BIOS画面)が表示されますので、ここでツールバーの[CD]-[物理ドライブの使用]をクリックします。
([物理ドライブの使用]は、CD-ROMをドライブに挿入しないと有効になりません)
これで、光学式ドライブがゲストOSから使用できる状態になったので、ツールバーの[操作]-[リセット]をクリックして、ゲストOSを再起動させます。

設定がうまくいっていれば、通常のWindows2000のセットアップ画面が表示されますので、引き続きセットアップを続行します。

ちなみに私の環境では、セットアップ中の「デバイスのインストール」(キーボードやマウスの認識をする画面)で、画面をアクティブ(カーソルを中に入れる)にしておかないと、フリーズしてしまいました。
要はホストOSで他の作業をしているとだめみたいです。
ただ、フリーズした場合でもツールバーの[操作]-[リセット]で再起動させると、再度「デバイスのインストール」からリトライしてくれるので、そんなに神経質にならなくてもよいと思います。

---ゲストOSの終了の仕方
ツールバーの[操作]-[閉じる]を選択すると、
・状態を保存する
・シャットダウンする
・電源を切る
を選べますので、通常は「シャットダウンする」を選んで終了させます。

---パッチ適用
セットアップ完了後に、ServicePackやRollup1などを適用します。