関東鋭牙会(“エーゲカイ”ってこういう字だったのね
)若頭の
榊真喜男(長瀬智也)は、小学生レベルの簡単な計算ができず、
香港マフィアとの取り引きにしくじる。
彼は、父親で組長の喜一(市村正親)に
「高校3年に編入して勉強をやり直すこと。もし卒業できなければ
弟の美喜男(黄川田将也)に組を継がせる」と宣言される。
かくして27歳の極道、真喜男は、身元を隠して高校3年に編入することに…。
「アニキ、裏口入学、おめでとうございます!」と舎弟一同に祝福されたり、
編入当日、体育の短距離走の空砲に「敵対組織の襲撃か!?」と
あわてふためいたり、授業中に指されるのがイヤで教師にメンチ切ったり、
などのシーンには笑わせてもらったが…
クライマックスの、隣の校舎の屋上にマントつけて飛び移るシーン。
あれには「ありえねぇ~
」って感じで、ついていけなかった。
なんていうか、ストーリー全体に説得力が足りないというか、
もっとヒネリがほしいというか。
なのに、観ていてなぜかそんなに苦痛じゃない。
それは、どうも主演の長瀬くんのせい?
彼の演技にだけは説得力があるというか…つい引き込まれて観てしまった。
不思議な人だ。
なので、次回もう一度観てみようと思っている。
長瀬くんは、昨年の「タイガー&ドラゴン」に引き続き、またヤクザ役だねぇ。
コワイ迫力も、とぼけた味わいも、両方出せるのが彼の強みだな。
筆頭舎弟の黒井役の大杉漣。この人は何やらせてもその人物に
なりきってしまうのがスゴイ。
同じく舎弟の真鍋役、KAT-TUNの田中聖くん。
あのコワモテ顔(ファンの人ゴメン
)が役にハマってます…。
校長の岩城滉一や担任の香椎由宇、保健室の先生のもたいまさこなど、
配役は結構好きだな。
肝心のストーリーが、これからよりパワーアップしてくれることを願う。