人付き合いが苦手なマイペース桑野(阿部寛)。
悠々自適な一人暮らしを送っているが、
母親(草笛光子)には(おそらく顔を合わせるたびに)
「孫の顔を見せて」とプレッシャーをかけられる。
ほっといてほしいというのが本音のところだろうが、
40歳のバースデイを迎え、一人、橋の上にたたずむ彼は寂しそう。
かたや、口が立ちすぎて男とは縁遠そうな早坂(夏川結衣)。
コメディなんだけど、彼らを見ててなんとなくわびしさを感じるのは
身につまされるからだろうか?
人それぞれで違うかもしれないけれど、自分の経験からいうと、
一人暮らしが楽しいのは30代まで。
40代になると、体力の衰えとともに一人で生きていくことに自信がなくなるし、
また寂しさを感じるようにもなる。
だから30代後半から40代で結婚する人を見ると、
実にタイミングよく身を固めるものだなあと感心する。
が、なんせ人との出会いは奇跡のようなものだから、
誰もがそうタイミングよく伴侶と巡りあえるわけでもない…
恋愛に不器用な男女の行く末を、もうちょっと見守ってみますか。
今回、ラストは阿部ちゃんの尻で締めていたが…
あれは一応サービス・ショットだったんだろうか?
少女マンガに培われた美意識を持つ私としては、リアクションに戸惑うんだが