夏休み最後のこの日、敗者復活戦を観に行った。
ボートレースを観に行こうと思ったきっかけは、
毎週楽しみに観てるドラマ「がんばっていきまっしょい」。
基本的にスポーツにはあまり興味がないので、
ニュースで「岐阜・長良川で世界ボート選手権大会開催」の記事を見ても、
これまでならたぶん気にも留めなかっただろう。
それが「あ、ボート実際に観てみたい!」という強い衝動にかられたのは、
やはりあのドラマの影響に違いない。
どうやって会場まで行けばいいのかネットで検索したら、
岐阜と三重の3ヵ所の駅から会場まで
無料のシャトルバスが出ていることを知った。
これはいい!と、JR大垣駅まで電車で行って、
そこからシャトルバスに乗った。
もう何もかも初めてで全然わからないので、
わからないことはあちこちにいる大会の関係者に聞きまくった。
屋根付きスタンドは当日2000円。屋根なしは1000円。
無料で立ち見できる場所もあり、土手に座ってみている人もいたが、
そこからでは目の前のレースの模様だけで、
ゴールとかは見えないなと思ったので、
午前中は曇っていたし、屋根なしのスタンドで観戦することにした。
屋根付きスタンド。日差しが強い日は、やっぱこっちで観る方がいいかも…
白いテントの右側に人が一列に並んでいる。ここは無料。
ボートのルールとか知識を全然持たずにいったし、
入場の際に渡されたレース表も英語で意味がわからないし、
最初のうちは、レース中継の放送もよく聞こえなかったりして、
何がなんだかわからないまま、
立て続けに行なわれるレースをボーッと観ていた。
少しずつ、落ち着いて観れるようになってきてから、
はたと気づいたのが、持ってきた双眼鏡。
川は広い。だからその真ん中あたりを漕いで行く選手は、
遠目に小さくしか見えない。
双眼鏡持って来て正解。選手の顔とか漕ぐ様子がよく見えて、
その分、臨場感があった。
双眼鏡を持ってきていない人たちは、ちょっと退屈そうにみえた。
スタートから2000メートル地点がゴールで、
私のいるスタンドはちょうど1500メートル地点のあたり。
隣に座っていた年配のご夫婦は、
いかにもボートレースの常連さんというような感じ。
(実は息子さんが選手として出場していて、熱い声援を送っていた。)
男性の方が「ちょうどこの場所が一番見ごたえがあっていい」と
話していたので、「おぉ、偶然にもラッキー!」とうれしかった。
確かに、ゴール目指して選手が接近戦を繰り広げたりして、
目の前で展開されるレースは見ごたえがあった。
一人乗りは、ボートがほとんど水没している感じで、「がんばっていきまっしょい」のイメージ
とはかなり違う。
速いチームと遅いチーム、どこがどう違うのか? 専門的なことは全然わからないが、
ただ観ていると、速いチームはオールが軽い感じで水面をすべるように漕いでいく。
おもしろいのは毎回、ボートを漕ぐ選手の後を、
川沿いの道を自転車で走って追いかけながら、
大声で選手に声援を送る人たちの一団。
どこの国かわからない言葉で、ガーッと叫びながら目の前を走って行く。
「ヨーロッパ人が攻めてくるぞ~!」って感じの勢いだ。
でも、その熱い姿勢がうらやましいなぁ。
私のいた屋根なしスタンドの日本人は、声援を送る人が少なかったから…
私も、一生懸命にボートを漕ぐ日本の選手に声援を送りたかったのだけど、
大多数の「沈黙」に気圧されて、声を出せなかった。
なんか無念さが残る
大きな声を上げると、川だからよく響くんだよね。
たぶん選手にも届くんじゃないかな?
そういう選手と観客との一体感って、
レースにはとっても大事だと思うんだけど。
今日は女子二人乗りのレースで福田・青山ペアが3位に入った。
明日からの準決勝も、ぜひがんばってほしい。