頑張って久々のロング走へ。
気温は低めだが湿度は高いので汗がどっと噴き出す。
おまけに途中太陽が顔を出してきて・・・暑くて死ぬかと思いました。
本日の走行距離 20.28km
時間 2:01:35
先日登ってきた白山はことし開山1300年だそうで。
最初に登った「泰澄」という僧はどんな人だったのでしょうか。実在の人物ではないという説もあるらしいし。
日本には古くから山岳信仰があって泰澄も当然宗教的な目的で白山に登ったと思います。
ただ泰澄はその後も日本各地を回って新たな山を開山しています。
それを考えると純粋に宗教的な目的だけじゃなく、現在の登山家にも通じるものがあると思います。
「○○山初登頂」とか「最年少登頂」は今でも登山家の目標でありステータスです。
1300年前でもきっとそういった評価はあったのではないかと。
「あの高くて白い山に初めて登ったぞ」という事実はみんな純粋にスゲー!と思ったはずです。
陰陽師として有名な安倍晴明も全国各地を回ってます。うちの近くにも「晴明塚」なるものがあります。
晴明は今でいえばスーパースターみたいな存在だったのではないかと思います。全国各地から地方巡業に引っ張りだこ。随分お金も儲かったのでは。
泰澄も同じように登山家としてスーパースターで、各地から声がかかって初登頂した山を開山し謝礼とかも貰ってたんじゃないかと邪推したりして。
修験道の山伏は山に登る事自体が修行ですから、登山が仕事ともいえなくもない。現代の登山家と本質的には同じではないかと。
そう考えると修験道の山伏と趣味で登山してる我々とさほど違いはないのでは?
特に高山病で体調を悪くして登山してる時の苦しさは、山伏の修行より大変なのではと思ったりします。
マラソンも同じですね。
特にウルトラマラソンなんて修行としか言いようがない。雨の中100kmも走るなんてよほどの宗教家でもしないと思う。
比叡山の千日回峰行に匹敵するんじゃないかと。そりゃ言い過ぎか。
でもマラソンで一番苦しいのは普段の練習なんですよね。
誰に強制される訳でもないのに30kmも40kmも走る。応援もなければエイドもない。
一番辛いのはゴールがない事。
大会にはゴールが必ずあるけど練習でどれだけ走るかは自分で決めるしかない。こんな辛いことはありません。
で、こんな辛い練習や大会に何回も出て山伏に匹敵する修行をしてればなにか悟っても良さそうなのもですが・・・
61歳の今も煩悩にまみれているジジイなのです。あぁ情けなや。
でもサロマ湖ウルトラマラソンを走った後に気が付いたのですが、人間は肉体的な辛さ苦しさはすぐに忘れてしまうのです。
雨の降りしきる中を100km走って軽く地獄を見たはずなのに、1週間もするとその苦しさはほとんど忘れてしまってました。
逆に言えば山伏もいくら苦しい山岳修行してもなかなか悟りには至らないのでは?
ま、彼らはもっと厳しい精神的な修行もしてるとは思いますが。
先日テレビで某人気ミュージシャンが月山で山伏の体験修行をして、人生見直すきっかけになりましたみたいな事言ってましたが、おいおいたった一日でそこまで達観できんのかよって思いましたが。
まあ我々凡人とは感性が違うからね。
などと訳の分からん事を考えてるお盆の一日でした。
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