受難週第4週
~ 聖書の御言葉 ~
ひとり息子オ与(け)やったほどに
神さまアこの世オ愛(いと)しんだ。
これア全てこの和子(わゴ)に
その身も心(こゴろ)も委ねる者さ
誰も滅(き)しゃまんねアように、
何時(いづ)でも明(あガ)りぐ活(い)ぎ活ぎど
生ぎる力ア与(け)べってだ。
新約聖書 ヨハネによる福音書3章16節 (山浦玄嗣訳 ケセン語訳)
神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。
独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである。
ヨハネによる福音書3章16節 (新共同訳)
~ 山浦玄嗣『イエスの言葉 ケセン語訳』の言葉より ~
ヨハネ福音書6章47節に「信じる者は永遠の命を得ている」(新共同訳)ということばがあります。
これはうっかりすると、「神様を信じる者はこの世の命を終わってから天国に入る資格をいただいている」という意味にとりがちです。
しかし、イエスのいいたいことはそうではありますまい。
「神様を本当に力頼りにしている人は、いつでも明るく元気に活き活きと暮らすことができる」ということだと思います。
人生には災害も苦労もつきものですが、どんなに苦しい時でも、「だいじょうぶ、自分には神さまがついていてくださる。神様はこのわたしを何かの役にたてるためにここにこうして生かしておいでだ。たとえそれが何なのか今ははっきりわからなくても、だいじょう、わたしはきっと神さまのお役に立っているはずだ!」と思えば、明るい力がわいてくるというものです。