成安造形大学環境デザインニュース

このブログは成安造形大学環境デザインクラスの活動を掲載しています

渡辺渉太郎君、雑誌に執筆

2008年03月31日 | トピックス
 雑誌「CAD&CG」といえばプロのCADやCGデザイナーが購読している専門誌だが、5月号では環境デザインクラスの渡辺渉太郎君(本年3月卒業)が卒業制作で制作した3DCADが編集者の目にとまり、Photoshopを使ったレタッチに関する記事を掲載している。執筆者はほとんどプロのデザイナーという中で現役の学生が執筆するのは珍しいという。彼は仲間内ではPhotoshopの使い手として知られた存在だが、奇しくも卒業制作が意外なところで認められた形となった。62,64,68ページと2ページ半にわたる記事となっている。今後はグラフィックデザイン関係の仕事に就きたいという彼の今後の活躍を期待したい。(H)


高島若者フォーラム報告会

2008年03月26日 | トピックス

3月23日高島市-郷の里交流センターにおいて「若者定住促進プロジェクト たかしま若者フォーラム」が開かれました。住環境デザインクラスが朽木村で取り組んできた研究を山本が発表してきました。
今回、京都精華大学、滋賀県立大学、成安造形大学、京都橘大学、高島市青年協議会、高島市で生活を送る一般の方の参加がありました。
京都精華大学は「朽木における生活道具と人のつながり」滋賀県立大学は「くつきチーム3年間の聞き取りから」「沖田かたりべ会の活躍 学生と地域の融合」成安造形大学は「森林文化の里 みちしるべプロジェクト」京都橘大学は「まず、地元の若者から」スマイルくらすは「次世代定住のススメ わのさと学生委員会」高島青年協議会は「青年団とは?」の発表です。
各大学とも高島というフィールドを自分の眼で確かめて現在どのような状態であるかを認識し、これから変っていく高島市の姿を想像しながらの発表でありました。各学生が高島市の印象を話していくと、田舎暮らしには憧れはあるが、生活していく事に不安があるなど話が聞けました。個人的に、都市部で生活しているスタイルのまま、農村部でそのままのスタイルで生活するという事に無理があり、生活スタイルを変えれば定住できるのではないかと考えられます。都心部にはない農村部の魅力あるコミュニティ-ネットワークが街づくりのキッカケにあるのではないかと思います。
「若者定住促進プロジェクト たかしま」は、今年も引き続きフィールドワークを通じて地域住民に提案をしていく予定です。(Y)

塔をつくろう-島根

2008年03月26日 | トピックス
環境デザインクラスが島根県内7校の高校生80名を対象に、
空間立体造形「スチレンボードで塔をつくろう」の実技指導

成安造形大学では、大学の授業を高校生に体験してもらい、造形表現の面白さを知ってもらうための高大連携プログラムを積極的に推進しています。環境デザインクラスでは去る2月7日、8日の両日、「島根県高等学校文化連盟美術・工芸専門部」の依頼で、松江市内の高校生に対し、スチレンボード、スタイロフォーム等の端材(はざい)を使った立体造形、「スチレンボードで塔をつくろう」の体験実習を行いました。
講師は私、環境デザインクラスの大岩剛一。実習アシスタントとして、本クラスの卒業生である對中剛大(8期生)と田部久美子(11期生)の2名。受講者は島根県立の松江東、松江北、松江南、松江商業、情報科学の各高校と、松江市立女子、私立開星の計7校から80名の生徒が先生方に引率されて参加しました。
講習は、宍道湖を眼下に望む出雲市の小高い山の上、「県立青少年の家・サンレイク」で、降りしきる雪の中、1泊2日の合宿形式で行われました。初日は、豊富な画像を使った「塔」についてのレクチャーと課題説明で始まりました。その後、生徒たちは4時間におよぶ制作を見事な集中力でこなしていきます。しかも、実に手がよく動いていました。夕食後は講師の仕事紹介と、環境デザインクラスの取り組みを画像で紹介。本クラス卒業生で、地元の県立松江北高校出身の田部久美子君が、画像で自らの卒業制作作品について語る一幕もありました。
二日目、生徒たちは早朝から始まった2時間の実習で作品の完成度を上げていきます。昼食後の講評会では、大岩が総評を行い、對中、田部両君による「私の気になる5つの作品講評」もありました。
立体造形が初めてという高校生がほとんどだったにもかかわらず、型にとらわれない、自由で生き生きした力作が多数目を引きました。高校の先生方も実に熱心で、今後は授業や部活等で立体作品制作を取り上げていきたいとの感想をうかがうこともできました。生徒たちにも、空間造形の楽しさ、面白さが十分に伝わったはずです。(大岩剛一)







東山花灯篭-No2

2008年03月20日 | トピックス

東山花灯篭の夜の風景です。会場には様々な作品が出展され、毎年楽しみにしている多くの見物客で賑わっています。撮影の際色々な声が聞こえ「ヨシを使った作品は成安の学生だったね」と、花灯篭では『ヨシ=成安』という認識が浸透していると感じられ、ひとつにヨシという素材に限定し継続して作品を制作してきた為だと思います。闇の中でほのかに光る作品から、日常の緊迫した生活から一息つける安らぎをもたらしてくれます。(Y)

シャリン・・・シャリン・・と偶然にも狐の嫁入りの行進に出会いました。隣にいた外国の方が何だ聞かれとっさに「フォックス ウエディングフェスティバル パレード」と答えてしまいました。間違っていましたごめんなさい。

樹脂取り制作(型抜き・着彩)

2008年03月18日 | トピックス
石膏取り・樹脂塗りと段階を踏み今回が、樹脂取り制作も最後です。樹脂を石膏から抜く作業は、思いのほか力作業となり日頃使ってない筋肉が悲鳴をあげています。石膏より抜いてみると作品によって様々で樹脂の塗りが薄い部分があり割れている作品もみられました。また、着彩は個々の色が現れ作品が並ぶと見ごたえがあり、大地の造形展が開けそうです。今回制作を通して感じたことは自身の手を使い経験をしていく事、それを仲間に伝えていく事、そうすることでより一層理解を深めていく事であると思えました。実習室内で奇声をあげ紆余曲折しながら完成まで出来た事は、お忙しい中時間をつくって頂いた藪下先生のご指導にあると思います。最後に藪下先生に感謝とお礼を申し上げます。(Y)



2007年度卒業式

2008年03月16日 | トピックス
 3月14日(金)恒例の卒業式が大津プリンスホテルでおこなわれた。環境デザインクラスでは43名の12期卒業生をおくりだした。式典の後、クラス懇談会やパーティが午後5時半まで続き、6時半からは大学にもどってカフェテリア「結」でクラスだけの2次会が催された。誰もがはじけるような笑顔で大いに語り合い、飲み、食べ最後の大学生活を堪能した。最後には3年生の有志が手作りでつくったチョコレートをプレゼントされてそれぞれ3次会へと夜が更けた大学を後にした。卒業おめでとう!(H)


東山花灯篭-No1

2008年03月13日 | トピックス
今年も東山花灯篭にヨシを用いた造形作品を展示します。あれ?見た事があると気づいた方はこのブログの常連者です。去年安土町ヨシ灯り展に出展した作品が2品と新作の作品です。ヨシ灯り展で制作した作品は細かいディテールを再度修整して出展しています。作品は一つのユニットを制作し、そのユニットをずらしながら積層しその透き間より光りが溢れ出すタイプとヨシという素材の探求から、中空構造の部分から光りの効果狙ったタイプに分けることができます。また、どの作品も光源を内部に設置し内側から照らしてます。今回で東山花灯篭も4回目となりこれからも春を迎えるイベントとして参加していきたいと思っています。太陽が沈み闇の中で光る会場の風景は近日にブログにアップします。(Y)

東山花灯篭:平成20年3月14日(金)~3月23日(日)


樹脂取り制作(樹脂編)

2008年03月13日 | トピックス
本日は樹脂取り制作のメインイベントである樹脂を塗る作業です。前回制作した石膏型取りよりも更に集中して行う作業です。ゲルコートに何%の割合でパーメックを配合する時の計算で頭に?マークが出ていた学生もいました。(←しっかりしてと内心思っています)部屋中に溶剤の臭いが立ち込める中、藪下先生の熱心の指導により、学生は失敗しながらも完成に向けて少しずつ作業を進めてました。樹脂という素材は、時間配分を誤るとたちまち制作者の意図と反して手に負えない素材である事が体験により身に染みました。この事は課題と向き合う際に自身で計画する時間配分と同じではないかと思います。樹脂取りに参加した学生は時間配分にも気を配ってもらいたいと思います。
次で樹脂取り制作が最後になります。どんな仕上がりになるか楽しみです。(Y)




今回、指導して頂いている藪下先生の彫刻展があります。時間がありましたらぜひ覘いて見て下さい。

塔を作ろう-秋田公立美術工芸短期大学付属高等学院-

2008年03月13日 | トピックス

3月10日秋田公立美術工芸短期大学付属高等学院において、環境デザインクラスの高大連携プログラムの一つ「スチレンボードで塔を作ろう」のワークショップを行いました。今回の生徒は1年生26名・2年生30名、計56人の参加で、素直な眼で何事にも前向きに取り組む姿勢が肌で感じとれました。まず大岩先生のスライドによるレクチャーから始まり、それから自身の手を使って創造する塔のカタチを思い描きながら生徒はメモを取り、真剣な眼差しでスチレンボードに向き合いカッターナイフやヒートカッターで製作を始めました。
制作する時間が約2時間と短いにも関らず2mに迫る造形作品を制作した生徒や1ユニットを繰り返して複雑なカタチにした造形作品や個々のハギレの特徴を掴んで制作した造形作品・先生達による造形作品?など様々な塔のカタチができました。この体験から作品を制作する楽しさ・素材が持つ質感・見る角度で変る造形物の表情など作品を制作する際のキッカケになればと思っています。
総評時間が短く一人一人の作品に対して講評できなかった事が残念でなりません。次、機会があればぜひ声を掛けてください。(Y)




樹脂取り制作(石膏メ型どり編)

2008年03月05日 | トピックス
1年前期で制作した粘土による「大地の改変」の樹脂取りを希望する学生により、気温が低い中、まず樹脂を流し込む型である石膏取りをおこないました。
藪下先生の指導の下、学生は一言一句聞き漏らさずメモを取りながら作業を進めた。石膏取りが初体験とあって水と石膏を1対1の分量で混ぜる際、なかなか規定の分量にならず柔らかい石膏水があれば硬い石膏水もありと様々です。藪下先生から「失敗も勉強のひとつ」と温かい言葉と頂き、更に自身の手を使い経験を積むことが作業の質を高めることにつながると言われてました。
朝から始めた石膏取りの作業も夜遅くまでかかりましたが、参加した学生の粘土の作品全てに石膏型を制作でき、次は樹脂取りの作業を残すだけとなっています。(Y)