成安造形大学環境デザインニュース

このブログは成安造形大学環境デザインクラスの活動を掲載しています

ウィリアム・メレル・ヴォーリズ展

2008年02月25日 | トピックス
 現在、滋賀県立近代美術館でヴォーリズの作品展が開催されている。ヴォーリズは1905年(明治38)、アメリカから若くして近江八幡に英語教師として来日して後、日本に帰化して建築家、キリスト教伝道者として活躍した人物である。建築家としては生涯2,000件近い作品を滋賀県を中心として全国に残している。会場では建築写真の他、模型、家具、スケッチ、図面、実寸模型など様々な資料が展示されていて興味がつきない。環境デザインクラスでは2年前に朽木地区の調査を行っているときに見つけた、旧朽木郵便局が実測調査や聞き取り調査の結果、これがヴォーリズの設計だと確認したこともあり、身近な存在だ。「信・望・愛」をモットーにして「理想の居場所をつくる」ことを生涯の目標とした彼の建築作品を、今一度振り返ってみるいい機会になると思う。(H)


高大連携プログラム/スチレンボードで塔をつくろう

2008年02月16日 | トピックス


 本年度、冬季の高大連携プログラムは2月16日(土)、近畿各地から8つの高校から約240名の高校生が参加した。うち環境デザインクラスでは大阪の夕陽丘高校から1年生4人が参加した。テーマは恒例の「スチレンボードで塔をつくろう」で先輩が残してくれたスチレンボードやスタイロフォームの残材を用いて、塔のデザイン・制作に挑戦した。担当教員によるスライド講義で古今東西の塔の様々な造形を学んだ後、制作に入ったが、立体造形は初めてという生徒ばかりで、最初はカッターやヒートカッターも慣れない手つきでおそるおそる取り組んでいた。しかし慣れるに従って、思い思いの造形に一喜一憂しながらもなんとか完成作品までたどりついた。女子学生だけということもあって笑い声の絶えない一日であった。(H)

2007年度進級展合評会

2008年02月12日 | トピックス

 
 恒例の進級展合評会は2月9日にはクラス担当教員、10日には建築家渡辺豊和氏を迎えて行われた。出品された26点の作品は今年の特徴として、住宅や集合住宅が多く見られたがこれは卒業制作展でもみられた傾向といえる。どれもまとまりがよく造形的にも優れた作品が多く見られたが、一方、学生らしい破天荒だけれど迫力ある力作が少なかったというのが、担当教員や渡辺氏の感想であった。(H)

2007年度進級制作展始まる

2008年02月07日 | トピックス
 卒業制作展に続いて3回生による進級制作展が2月7日~11日の5日間、大津市市立歴史博物館で開催されている。環境デザインクラスでは26作品が出品されている。今年の特徴としては例年数多く見られた家具や照明器具作品がほとんど無く、大部分を建築作品が占めたことだ。なかでも約半数が「劇的住宅」の課題作品となり、他は「死者の家」や「幼児のための空間」が作品化されている。さすがに卒業制作作品と比べると小粒な印象だがバラエティに富んでいて見る者を飽きさせない。4回生になってからの成長が期待される展覧会となった。
 9日(土)には10時30分から恒例のクラス担当教員による合評会が予定されている。また10日(日)には卒業制作展に続いて再び、ポストモダンの建築家として知られる渡辺豊和氏による批評会が1時から開かれる。またこの日は卒業生の来展も予想され、先輩の批評を真摯に受け止めて来期の制作の制作に望んでもらいたい。(H)