金型のゲート付近が掘られてしまった、と言う相談があった。詳しく状況を確認すると、油圧配管的ランナーとゲートが改造されたような様子が窺えた。製作直後の金型ではゲート面積は45sqmmほどあったものが、製品中央が焼き付くということでゲート中央付近のランナーに島を付けて中央付近の流れを弱めたようだ。そこでゲート面積の再確認を行えば良かったが、この担当者はこれで対策を終わりとしてしまった。それから10000ショット後、金型ゲート付近の左右2か所が筋状に掘られてしまい平面度要求規格を満たさなくなってしまった。ゲートはそれまでの倍近いスピードでせっせと仕事をしていたのに犯罪者扱いをされてしまった。
ランナーの設計が油圧配管的なため、ランナーの奥(入口から遠い部分、エンド部近く)でのゲートスピードが跳ね上がり筋状に掘られてしまった。金型の改修にしっかり費用が掛かったことは言うまでもない。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます