ヨーロッパ将棋連盟会長のフランク・レーヴェカンプ氏が仕事で来日しました。
フランクは、各国の将棋協会を束ねるヨーロッパ将棋連盟の会長として活躍するだけでなく、日本の将棋関係者との親密な交流にも意を注ぐ親日家でもあります。私も、2013年3月にドイツを訪問した際、ハイデルベルクのフランク宅で、懇談に・対局にと、一日もてなしを受けました。
今回は、青野九段が、10月のドイツ訪問の際にフランクから受けたもてなしの返礼として、フランクを夕食会に招待したものです。野月七段らも同席しました。私も陪席の栄に浴しました。
新宿のすし屋での夕食会は大いに盛り上がりました。話題のほとんどは、外国への将棋の普及でした。アメリカの状況、中国の状況、東南アジアの状況、旧ソ連圏の状況、中南米の状況など、情報交換と問題点の指摘などが飛び交いました。フランクからは、「ヨーロッパの状況はヨーロッパ将棋連盟(FESA)のホームページを見てください。成績、予定、レーティングなどの最新情報が載っています。」というコメントがありました。
また、プロ棋士が将棋の普及のために外国訪問しても、その情報が共有される環境ができていない、という深刻な問題があることも明らかになりました。プロ棋士と将棋普及関係者とがそのような情報を共有する仕組みが必要です。また、そのような情報を外国の将棋指しが閲覧できるような仕組みが必要でしょう。早急に取り組むべき課題だと認識しました。
来年7月のヨーロッパ選手権(ハンガリー・ブダペスト)での再会を約して、フランクと別れました。
(2014-03-27)