
映画館で予告編を観て
「面白そう」と思って
原作を読みました
やっと会えて嬉しかったです
映画 ■■少年H■■



☆
Yahoo映画の評価(2013年8/13現在) 3.82(5点満点)
水谷豊と伊藤蘭が
夫婦役で息の合った演技を見せてくれるというのが
楽しみにしていたことの一つだったけど
期待通り、本当に自然で
「こういう夫婦いいな~」と思うような
素敵な2人でした
特に、水谷豊、やっぱりすごい役者さん
本当に上手い
「少年Hの父親」のイメージに
元々ピッタリだったのもあるけど
「人が善い所」とか
「へこたれない強い意志を持っている所」とか
「しなやかだけど、頑固な所はとことん頑固」な所が
付け焼き刃の演技じゃなくて
本当に身体の中からにじみ出ていた
少年Hも、頭が良くて、行動力があって
エネルギッシュで、野心家で
ユーモアのセンスに富んでいて
本当に魅力的な子なんだけど
「あの素敵なお父さんとお母さんに育てられたからなんだな」
と、納得してしまいました
お母さんからは
キリスト教が基盤となっている隣人愛と
「神の元では誰もが平等」という意識を学んで
お父さんからは
「恥ずかしい人間になったらあかんよ」
と諭される
そして
言葉で「こうしなきゃいけない」
「こうするなんて、恥ずかしいことだ」と
教え説くだけではなくて
二人とも、自分の行動を見せることで
「背中で教えている」のだ
「これが人として正しい生き方だ」と
「このように生きなさい」と
いつも言っていることと、実際の行動が矛盾していない
心根が清らかで善良で
奇跡のように純粋な人達だと思いました
でも、少年H自身は
親から言われたことを鵜呑みにして
親の敷いたレールを考えなしに歩いて行ったのではなくて
「何が正しいのか」
「どう行動するべきか」
常に自分の頭で考えジャッジしている
時々は両親のポリシーに批判的で
「そんなことしたらこっちが損ばかりする!」
とか、本音を率直に口にして
両親と対立する
親の価値観でコチコチに固まっていない
「自分の考え」もしっかり持っている
非常に柔軟で、人間性が豊か
お父さんは、15歳で実家を出て
仕立屋の見習いとして働きはじめたのだけど
とても博識で、政治のしくみや
世界情勢について知識が豊富で洞察力が鋭い
情報統制されていた戦前、戦中でも
限られた情報から
日本の置かれている状況
今後の見通しを、いつも冷静に的確に
予想しているのがすごい
賢い人だな~と思いました
本当に理想の人間像だけど
自分が同じような状況に置かれたら
何一つ客観的で正しい判断などできず
周りの情勢に流されてしまうだろう
少年Hが言っていた
海の中の海草みたいに
「波に流されて
あっちを向いたり、こっちを向いたり」
と、フラフラ影響されてしまうと思う
自分の頭で考えで決めないで
より多くの人が選んでいる方向に
盲目的に流れていくだろう
あーあ...
とてもリアルに再現された
当時の神戸の風景や人々の暮らしぶりが
興味深かった
原作を読んだとき
「こんな感じかな?」と自分なりに想像していたけど
しっかりと時代考証に基づいて
色、形、質感、全てにおいて
間違いのないようにリアルに実写化されていて
そういう所は、原作以上に楽しめた
ただ、最後の終わり方は
突然、とってつけたように終わるので
今までの流れを一つに収束させて
大きな盛り上がりの中、終わって欲しかったなあ
と、思いました
それだけが残念でした
水谷豊演じる「少年Hの父親」を見ていると
自分の祖父を思い出しました
劇中の「少年Hの父親」のように
幼い私に
「ええか、こんなことをしちゃいかんよ」
と、人として大切なことを
ゆっくりと言い聞かせてくれた
自分は「少年Hの父親」のような
私の祖父のような大人にはなれていない
「何が大切だ」とか
「どんなことをしてはいけない」とか
言葉と行動ではっきりと教えられる人間に
そして、自分の言葉に説得力がある人間には
なっていないな
私だけでなく...
「少年Hの父親」のように
人生の指針を、はっきりと子どもに示せる父親って
今は少ないのではないでしょうか
一段高い所から尊大に説き聞かせるより
対等の立場に立って
友達のような関係でいたい親が
増えているような気がします
いい年をして未熟な自分が恥ずかしいと思いつつ
祖父の生きた時代と、今との間で
「時代」が大きく流れ変遷してきているのも感じました
「面白そう」と思って
原作を読みました
やっと会えて嬉しかったです
映画 ■■少年H■■




Yahoo映画の評価(2013年8/13現在) 3.82(5点満点)
水谷豊と伊藤蘭が
夫婦役で息の合った演技を見せてくれるというのが
楽しみにしていたことの一つだったけど
期待通り、本当に自然で
「こういう夫婦いいな~」と思うような
素敵な2人でした
特に、水谷豊、やっぱりすごい役者さん
本当に上手い
「少年Hの父親」のイメージに
元々ピッタリだったのもあるけど
「人が善い所」とか
「へこたれない強い意志を持っている所」とか
「しなやかだけど、頑固な所はとことん頑固」な所が
付け焼き刃の演技じゃなくて
本当に身体の中からにじみ出ていた
少年Hも、頭が良くて、行動力があって
エネルギッシュで、野心家で
ユーモアのセンスに富んでいて
本当に魅力的な子なんだけど
「あの素敵なお父さんとお母さんに育てられたからなんだな」
と、納得してしまいました
お母さんからは
キリスト教が基盤となっている隣人愛と
「神の元では誰もが平等」という意識を学んで
お父さんからは
「恥ずかしい人間になったらあかんよ」
と諭される
そして
言葉で「こうしなきゃいけない」
「こうするなんて、恥ずかしいことだ」と
教え説くだけではなくて
二人とも、自分の行動を見せることで
「背中で教えている」のだ
「これが人として正しい生き方だ」と
「このように生きなさい」と
いつも言っていることと、実際の行動が矛盾していない
心根が清らかで善良で
奇跡のように純粋な人達だと思いました
でも、少年H自身は
親から言われたことを鵜呑みにして
親の敷いたレールを考えなしに歩いて行ったのではなくて
「何が正しいのか」
「どう行動するべきか」
常に自分の頭で考えジャッジしている
時々は両親のポリシーに批判的で
「そんなことしたらこっちが損ばかりする!」
とか、本音を率直に口にして
両親と対立する
親の価値観でコチコチに固まっていない
「自分の考え」もしっかり持っている
非常に柔軟で、人間性が豊か
お父さんは、15歳で実家を出て
仕立屋の見習いとして働きはじめたのだけど
とても博識で、政治のしくみや
世界情勢について知識が豊富で洞察力が鋭い
情報統制されていた戦前、戦中でも
限られた情報から
日本の置かれている状況
今後の見通しを、いつも冷静に的確に
予想しているのがすごい
賢い人だな~と思いました
本当に理想の人間像だけど
自分が同じような状況に置かれたら
何一つ客観的で正しい判断などできず
周りの情勢に流されてしまうだろう
少年Hが言っていた
海の中の海草みたいに
「波に流されて
あっちを向いたり、こっちを向いたり」
と、フラフラ影響されてしまうと思う
自分の頭で考えで決めないで
より多くの人が選んでいる方向に
盲目的に流れていくだろう
あーあ...
とてもリアルに再現された
当時の神戸の風景や人々の暮らしぶりが
興味深かった
原作を読んだとき
「こんな感じかな?」と自分なりに想像していたけど
しっかりと時代考証に基づいて
色、形、質感、全てにおいて
間違いのないようにリアルに実写化されていて
そういう所は、原作以上に楽しめた
ただ、最後の終わり方は
突然、とってつけたように終わるので
今までの流れを一つに収束させて
大きな盛り上がりの中、終わって欲しかったなあ
と、思いました
それだけが残念でした
水谷豊演じる「少年Hの父親」を見ていると
自分の祖父を思い出しました
劇中の「少年Hの父親」のように
幼い私に
「ええか、こんなことをしちゃいかんよ」
と、人として大切なことを
ゆっくりと言い聞かせてくれた
自分は「少年Hの父親」のような
私の祖父のような大人にはなれていない
「何が大切だ」とか
「どんなことをしてはいけない」とか
言葉と行動ではっきりと教えられる人間に
そして、自分の言葉に説得力がある人間には
なっていないな
私だけでなく...
「少年Hの父親」のように
人生の指針を、はっきりと子どもに示せる父親って
今は少ないのではないでしょうか
一段高い所から尊大に説き聞かせるより
対等の立場に立って
友達のような関係でいたい親が
増えているような気がします
いい年をして未熟な自分が恥ずかしいと思いつつ
祖父の生きた時代と、今との間で
「時代」が大きく流れ変遷してきているのも感じました
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