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私の好きなものについて

映画 ■■ファミリー・ツリー■■

2012年06月05日 19時00分17秒 | 映画
原題は「THE DESCENDANTS」
「子孫」の意味



映画 ■■ファミリー・ツリー■■





日本の Yahoo ムービーの評価 3.96(5点満点)



いやー、「アーティスト」よりも
「ヒューゴの不思議な発明」よりも
こっちの方が良かったなあ



ハワイに住む夫婦
妻が事故に遭い、昏睡状態に
夫であるジョージ・クルーニーは
娘の告白で
妻には恋人がいると知らされる

トレーラーなどで知らされている設定は
これくらい



ストーリーには
これに更に、原題にある
「子孫」であることが絡んできます

人と人が出会って家族になること
そしてそれが世代から世代へ続くこと
そんなに簡単なことじゃないと
考えさせられました

うまくいっていると信じている家庭も
ほんのちょっとしたことで壊れてしまうかも知れない



先祖代々から、脈々と家族が続くこと
その流れは太く、確固たるもののようで
実は、ちょっとした偶然の積み重ねであって
切れないでここまで来たことは
奇跡と言って良いのかもしれません



















ネタバレ感想


浮気とか不倫とか
今更驚かないくらいよくある話になってきたけど
その破壊力に改めて心が痛くなりました。

その始まりは本当にちょっとした出来心なんだけど
壊してしまったものは
もう元には戻らない



しかも、自分を裏切った妻はもう
死につつある
怒りをぶつけ、怒鳴ることも出来ないし
そんなことをして何になる



長女が反抗的になり、素行が荒れてきたのは
母親の不倫を知ったことが原因

家族がバラバラで機能していないことは
末娘の心理にも悪影響を及ぼしている



でも、全て妻のせいか?

夫だって
妻が昏睡状態になって初めて
娘達と、まるでエイリアンと接触するかのように
おっかなびっくり、話し始める

まるでかみ合わない会話
自分の娘達なのに
何を考え、何が好きなのか
どのように接したら良いのか
全く分からない

それくらい、家族に向き合わずに
仕事ばかりしてきた

家族を壊したのは、妻だけじゃない
自分だって、無関心でいることで
着実に家族を壊してきたのだ



先祖代々受け継がれてきた
ハワイの手つかずの自然を豊かに残した
広大な土地

自分の代になって
手放ささなくてはならない決断を迫られている

雄大な自然は切り刻まれ
ホテルや商業施設が建てられようとしている

世代から世代へと紡ぎ続けられてきた
家族の流れが
自分の代で途切れようとしている



そこでマット(ジョージ・クルーニー)は
受け継がれてきた財産を売ることを拒否。

それは、自分の家族を
壊したくないという意思の表れ



妻の不倫相手を探し出し
娘と抱き合い、傷ついた心を慰め合う



でもそれも
妻が死にゆく今になって...
もう遅い...

もっと早く
「家族を守る」姿勢をもっていたら

不倫相手を探し出す凄いエネルギーで
妻や娘達と向き合っていたら...



ほんの少し、手遅れだったけど

でも、まだ完全に終わりではなかった



母親が病院で使っていた
ハワイアン・キルトに
父と子ども達、3人でくるまって
カウチに並んでTVを見ているラストシーンが
とても良かった

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