Bunkamuraザ・ミュージアムで『ミラノ‐華麗なる貴族コレクション‐~ポルディ・ペッツォーリ美術館』を観ました。
ミラノの貴族ジャン・ジャコモ・ポルディ・ペッツォーリの遺した邸宅を美術館として公開しているそうです。
第二次世界大戦で美術館はダメージを受け再建されたそうですが、それ以前の部屋の様子を写した写真は「貴族って…すごっ!」というお部屋でした。
私たちはいま多くの方が機能性を重視した部屋や家にお住まいだと思いますが、ハンパない装飾っぷりに、人生に対して特別な価値観を持っていたように感じました。
加えて、特別な財力…。
メインの作品は、初期ルネサンスの画家、ポッライウォーロの《貴婦人の肖像》ということで、他には1.020に及ぶ武器・甲冑コレクションの一部、巨大なタペストリー2点、味のある祭壇画、精巧な時計、ポップなベネチアガラス、など全78点でした。
1400年代から1800年代の作品で、キリストがテーマのものが多かったのですが、特に「死せるキリストへの哀悼」というサンドロ・ボッティチェリの作品が印象的でした。
画面上のカラーの力量の流れと登場人物の視線が印象的でした。