
「竹酔亭」さんをあとにして、私は次のお店へ向かいました。
「竹酔亭」さんから次のお店までは徒歩で20分ほど。
歩きます。
昨年は杖を片手に歩いていた自分が嘘のように、今は杖をつかずに遠くまで歩くことが出来ます。
仕事で毎日10km以上歩いていますから、足がかなり鍛えられたのでしょう。(^-^)
しばらく歩いてますと、足元でカサカサッと音がしました。
目線を下に向けるとカニが・・・。
カニが道路を渡ろうとしています。
こんな光景、初めて見ました。(´▽`*)
上の画像、左の方向へ向かおうとしています。
海までは結構な道のりだけど頑張れ!
車が通らないかを気にしながら、カニが安全な場所へ移動するまで見守りました。
良いものが見れたと、ほっこりとした気持ちでお店へ。
お店に到着したところ、すでに営業されているはずなのに様子がおかしい・・・。
店頭に張り紙があり、昼営業は貸切との事・・・・あちゃー(>_<)
仕方ないのでお店に電話をして、夜間営業は通常通りなのかを確認。
「夜間は間違いなく営業します。」との事だったので、夜に訪問する事にしました。
歩けば腹はへる・・・。
私は、私が宿泊しているホテルの向かい側にある施設、「五島うどんの里」へ向かいました。
「五島うどんの里」は、五島うどんが堪能出来るのは勿論のこと、お土産屋さんや、
五島うどん作りを体験する事が出来る施設です。
お昼ご飯を、この施設で食べることにしました。
施設内にある「うどん茶屋 遊麺三昧」さんを訪問。
団体客でも対応できるような、大箱のお店です。
(店舗の一部を撮影)
↓↓メニュー。
このメニューの中から、私が注文したのは「イカボール天うどん」です。
あと、鯨串も頼みました。
しばらく待って運ばれて来たのが↓↓こちら。
イカボール天が5個、ワカメ、天かす、ネギがトッピングされています。
そして、花かまぼこが彩りを豊にしています。
出汁から飲んでみますと、アゴの風味がよく、とても美味しい出汁です。
ほのかに鰹の味がするのも良いですね。
麺はコシがしっかりとして、弾力もあり、喉越しも良いです。
出汁をちゃんと運んでくる良い麺です。
驚いたのがイカボール天。
イカの旨味が凝縮されていて、そして甘い。
地元のイカを使っているとの事で、鮮度が良いのでしょう、とても美味しかった。(^^♪
鯨の肉ってモノによっては、独特の臭味があって、食べにくい事もありますが、
この鯨串はとても食べやすくて、美味しくいただけました。(^u^)
鯨串も「イカボール天うどん」も、思っていた以上に美味しかったです。
満足させていただきました。(´▽`*)
お店を出ると、少し甘い物が欲しくなったので↓↓こちらを購入。
五島抹茶アイスです。
お茶の香りがよく、そして甘くて美味しかったです。
うどんを食べた後のデザートとしては最適です。
アイスを食べていると雨が降って来ました。
この後の予定は特に何も考えていない・・・。
とりあえず近くの有川港ターミナルへ向かいました。
そこで見たものが↓↓こちら。
龍馬さんの像。
この像はレプリカですが、本物は、
このターミナルからバスで25分ほど走った場所、江の浜という地に建っています。
そこで私は急遽、龍馬さんの祈り像を見る為に、バス乗り場へ行きました。
ちょうど目の前に目的の場所へ向かうバスが止まっていて、慌てて乗車。
このバスに乗り遅れると、次のバスまで3時間待ちになるところでした。(;^_^A
ターミナルを離れてから25分、江の浜バス亭に到着。
・・・雨が結構強く降っています。。
バス停周辺を見ると、近くに小さな無人の休憩所があるだけで、それ以外は何もない・・・。
売店も喫茶店も・・・。
とりあえず帰りのバスの時刻を確認すると・・・17時13分発のバスしかない・・・。
現在の時刻は14時ちょうど・・・3時間13分もバスが来ないって・・・(^-^;
とりあえず、帰りのことは後で考えるとして、まずは「坂本龍馬ゆかりの碑」へ向かいました。
ゆかりの碑はバス停から近く、小さな共同墓地の一角にありました。
↓↓こちらがワイル・ウエフ号の遭難者の霊を弔う為の碑です。
司馬遼太郎先生の作品「竜馬がゆく」を読んで、この遭難に関する話は知っていましたが、
こうして碑と向き合うと、物語の中の出来事ではなく、これが現実にあった事と感じ取る事が出来ました。
碑に深く頭を下げ、墓地をあとにしました。
このあと祈りの像がある場所へ向かう為に、ナビで道順を確認しようとiPhoneを見ると、
なんと圏外・・・(^-^;
たまたま地元の方に出会ったので道を訊ねると「海岸沿いに行けば良い」との事。
海岸に出たのは良いが、右方向かあるいは左方向なのか?そこまで聞いていなかった・・・。
ただ、辛うじてiPhoneが電波を受信出来たので、ナビで確認、ナビの示す方向へ歩きました。
ひと気のない坂道を上がって行きます。
そしてナビが示すゴール地点に到着したのですが、祈りの像なんてどこにも見えない・・・(^-^;。
もう一度ナビを確認しようとすると、またまた圏外・・・。
しまいには訳の分からない海岸にまで出た。
高い位置から海を見渡せる場所に祈り像があるはずなのに、こんな波打際にある訳が無い・・・。
そこで、海岸沿いを、来た道とは逆方向に歩いて行くと、ようやく辿り着く事が出来ました。
ここへ来るまでに結構ウロウロしたので40分はロスしたと思います。
高知県にある龍馬さんの像と違い、すごく寂しい場所です。
だから余計に龍馬さんの像が悲しく映ります。
龍馬さんの視線の向こうで、ワイル・ウエフ号が遭難し、亀山社中の同志が亡くなられたのです。
祈りの像が建てられた経緯が↓↓こちらに記されています。
また、遭難当時の模様を伝承している俗謡の石碑もありました。
像の台には遭難の図が・・・。
ここへ到着するまでは雨が激しく降っていたのに、到着した直後から不思議に雨が止みました。
ここは聖地なのだと、私は思いました。
大切な仲間を失う悲しみは、時代を越えても伝わってくるものなのです。
龍馬さんがそれを証明して下さっています。
この場所は、とても悲しい場所です。
だけど、大きな愛、友情を感じる場所でもあります。
「友達・仲間」という言葉がSNSなどで形だけになってしまっている昨今、
本当の「友達・仲間」を見直せる場所です。
龍馬さん、私は歩いてホテルへ帰ります。
10kmほどの道のりですが、バスで帰るよりも早く到着するはず。
それに、龍馬さんの像を見て、無性に歩きたくなったのです。
小雨降る中、傘を片手に歩きます。
烏帽子岩を横目で見ながら歩きます。
いくつか峠も越えました。
峠の向こうには、必ず海が見えました。
しんどいけど、何故か充実しています。
小雨の中でも、気持ちは晴れやかです。
最後の峠を越えると、目の前に街が見えて来ました。
さあ、もうすぐゴールだ。
ジャンル:うどん
住所:〒857-4211 長崎県南松浦郡新上五島町有川郷428-31(地図)
周辺のお店のネット予約:
情報掲載日:2018年12月1日
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