12月某日
自分は将棋をあまりやらないので、将棋界のことには無知です。
羽生氏が大山康晴や米長邦雄、中原誠、升田幸三などかつての名棋士の棋風や生活態度から学んだことが、棋界のみならず博学な知識とともに語られて行き、コンピューターを使っての将棋の分析が盛んな現代の将棋界がどのような未来に向かっていくかを淡々と考察しています。
また羽生氏自身の頭の休ませかたや、対戦に向かう態度なども明かされており、興味深く読むことが出来ました。
「過去にどれだけ勉強したかではなく、最先端の将棋を、どれだけ勉強したかが重要」
「将棋は厳然と勝ち負けの結果が出る。「道」や「芸」の世界に走ると言い逃れが出来る。」
過去についての勉強や経験よりも現状の認識や研究の方が重要であると言う合理的な考え方や、
人間としての総合的な生き方=茶道や花道などの「道」の世界にはまると勝負の結果について「逃げ」が生じる、
と言うこれもまた合理的な考え方が提示されていく。
日々結果が出て、評価がされていく、そんな生業の世界に自分達も生きている。
そこで結果に対してこれから「精進していく」「努力していく」と「~道」の修行中のように考えて行くのは、結果に対する逃げなのかもしれない。
自分は将棋をあまりやらないので、将棋界のことには無知です。
羽生氏が大山康晴や米長邦雄、中原誠、升田幸三などかつての名棋士の棋風や生活態度から学んだことが、棋界のみならず博学な知識とともに語られて行き、コンピューターを使っての将棋の分析が盛んな現代の将棋界がどのような未来に向かっていくかを淡々と考察しています。
また羽生氏自身の頭の休ませかたや、対戦に向かう態度なども明かされており、興味深く読むことが出来ました。
「過去にどれだけ勉強したかではなく、最先端の将棋を、どれだけ勉強したかが重要」
「将棋は厳然と勝ち負けの結果が出る。「道」や「芸」の世界に走ると言い逃れが出来る。」
過去についての勉強や経験よりも現状の認識や研究の方が重要であると言う合理的な考え方や、
人間としての総合的な生き方=茶道や花道などの「道」の世界にはまると勝負の結果について「逃げ」が生じる、
と言うこれもまた合理的な考え方が提示されていく。
日々結果が出て、評価がされていく、そんな生業の世界に自分達も生きている。
そこで結果に対してこれから「精進していく」「努力していく」と「~道」の修行中のように考えて行くのは、結果に対する逃げなのかもしれない。