北国の自称カメラマン日記

北国、札幌で生活するカメラマンへの復活日記です。
日々思いついた事を書いてみます。

光を掌握する

2004年05月26日 | Weblog
動画の撮影システムについて書いてあったブログを読んで思ったこと。

数年前まで、ポジ(リーバーサル)フィルムを使う事が多かったのですが、最近、すっかりデジカメオンリーになってしまいました。

昔、私は勉強の為と生活費を稼ぐ為に、「プロラボ」と言うフィルムを現像やプリントする所でアルバイトしてました。
そこは、主にプロの人々が利用する写真屋さんなので、来るフィルムは殆ど仕事用の物ばかりでした。
そこでの私の仕事は、(現像液の調合200リットル)や(デュープ・複写)や(フィルムカット・これがメイン)などをしてました。
「プロラボ」の場合は、「切現」といって長いフィルムの一部を切って試し現像をして、それを見て「増感現像や減感現像」などの注文をします。
そこで、露出の感覚を身に付けないと、希望どおりの指示が出せないんですね。
はじめは3分の1も全然判りませんでした。
その内だんだん判ってきて3分の1の段階露光も自分でするようになりました。

ところが、あるときお客さんからクレームが来たんですね。
段階露光しているのにちゃんと現像されてないって。
そこで原因を調べました。
「プロラボ」の場合、巨大は現像タンクがあって、そこにフィルムを漬けて現像するんですが、その時に「ハンガー」を使うんです。
暗室の中で、長いフィルムをハンガーに重しを付けてぶら下げ、
現像や定着や反転なんかを繰り返すのです。
その時、ハンガーの一番下は先に液に漬いて後に引き上げられるんです。
ここで現像時間に誤差が発生していたんですね。
全カット同露出の場合、6分の1くらいの差もありました。
その時は、営業さんが説明して納得してもらったそうですが、
現在はどうなっているのでしょう?
ポジ自体も使われ無くなってきているので、現像システムを変わっているかもしれませんが・・・

ポジをガンガン使っていた頃は、露出計が無くてもこの光は1/500のf8だ!とか的中していたのですが、今はもうまったくだめですね。
撮影システム

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