この紐、伸びきった元ゴム紐です。どこで調達してきたのか、サンショさんは鈍い頭をフル回転させて考えました。
分かりました。これは携帯用・屋外用・折り畳み椅子のパーツでした。そう言えば、以前(そう昔でもない)も同じような紐を咥えていました。放ったらかしになっていたので、サンショさんが捨ててしまったのでした。
サ「ポンちゃん、この紐は取ったらダメなヤツです」。
ポ「大丈夫です」。
サ「この紐がないと、椅子に座れないのです」。
ポ「誰も座りません」。
サ「人間はね。ハンモックみたいになっている椅子なので、ポンちゃんが気に入ればいいなって。でも、紐が2本も
欠けたら、座ったらシュッとすぼんでポンちゃんは中に包まれてしまいます。
ポ「平気、平気」。
サ「またまた。そんなことになったら、ビビリのポンちゃんは、大わらわですよ」。
ポ「ビビリとは猫聞き(人聞き)の悪い」。
サ「だってポンちゃん、隣の家に宅配の声がしただけで、隠れるじゃん」。
「とちにゃん」さんの活動に興味を持たれた方も、お読みください。
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