悲しいときは、思いきり
悲しむ。寂しいときは、
思いきり寂しむ。
それが私のモットーだ。
ほかのことを考えて気を
まぎらわしたり、悲しい
ことから目をそらしたり
していると、立ちなおる
のが、よけい遅くなって
しまうような気がする。
じっくり悲しみ、とこと
ん寂しんでこそ、その辛
さから抜けられるのでは
ないだろうか。
だから、泣きたいたきも、
思いきり泣く、そうして
いるうちに、涙が心のなか
のいろんなホコリやざら
ざらを洗い流してくれる。
あ、抜けたな、と思える
朝がくる。昨日までのこと
より、明日のことを見てい
る自分がいる。そんなとき、
新しい予感を運ぶように、
何かのつぼみを感じたり
する。