
子供時代、私たちは身体的でも
精神的にも目覚ましく成長しま
す。
しかしある年齢に達すると、成
長はあまり目に見えないものと
なるため、成績が上がったり、
給料が増えたり、資格を取得し
たりすることだけが、成長の
証のように思い込みがちです。
しかし、国の成熟度が経済的
数値だけでは表し切れないよ
うに、人の成長も社会的尺度
だけでは計れらません。
それは、精神的成長を数値で
示すことが不可能だからです。
しかもたとえば病いやリスト
ラのように一見マイナスに
思えることが、実はその人の
人間的成長を促す大きなきっ
かけとなる可能性も少なく
ありません。
人は人生のなかで、前へ進む
だけでなく、ときに立ち止ま
ったり、回り道をしたりする
もの。
しかしそれでも視線を前へ
向けている限り、いつまでも
成長し続けることができるは
ずです。