若者にとって、思うところの
美少女の家を訪ねるのはその
日が初めてだった。
「あんた、誰?」
ドアをあけたのはパジャマ姿の
男だった。
「今のは、兄です」
と言いながら美少女がパジャマ
男を押しのけて奥から出てくる。
「ママー!!」
パジャマ男と入れ替わりに三歳
ほどの幼児が玄関口に駆け込ん
でくる。
「今のは、・・・年の離れた弟
ですの」
美少女は、幼児の頭をこづきな
がら家の中に押しこめる。
「ワン、ワン、ワン!」
最後に、飼い犬が吠えながら
やってきた。
「犬になったお父さんよ!文句
ある?」美少女は、若者の目を
見据えてそう言い放った。
若者:・・・ソフトバンクか?
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